2013年10月24日
石道寺の十一面観音様と北近江随一の紅葉名所・鶏足寺(旧飯福寺跡)
朝晩の気温も下がり、本格的な秋の気配が漂い始めてきましたね。
ここ湖北でも、そろそろ山々や木々の葉に紅葉の気配がうかがえるようになってきました。
今日はそんな湖北でも随一とも称される素晴らしい紅葉の名所と、昭和の文豪の作品でも
紹介されたことで知られる十一面観音様のお寺を紹介しますね!
< 石道寺(しゃくどうじ) >
それ↑が、こちらの石道寺(しゃくどうじ)さん。地元集落・石道(いしみち)の自治会の方々が
お守りしていらっしゃる、住職さんの居ないお寺さんです。
十一面観音さまがいらっしゃるお堂を、昔から代々地元でお世話をされてきたんだそうです。
湖北には、そういったお寺やお堂がたくさんあるんですよ。
JR北陸本線木ノ本駅や北陸自動車道木之本I.C.より少し南東の、国道365号線。
↑この写真は、その国道365号線を旧長浜市内側から北向きに撮影したものですが。
石道寺のある集落へは、
JR北陸本線木ノ本駅や北陸自動車道木之本I.C.から国道8号線を外れ
国道365号線に入って南下してすぐにある、田部の交差点を少しだけ南に下がったT字路で
東へと入ります。
そのまま道なりにひたすら東へと進み、高時川にかかる井明神橋を渡り。
古来からのこの地域の水争いに終止符を打ったという、大きな合同川堰を携えた高時川の
広々とした川姿に目を奪われながら
井明神橋を渡りきった東詰めの信号の無い交差点を、更に東へと進みます。
交差点の先、前方右手をよく見ると目に入る緑地に白文字の「石道寺」の看板が目印です。
因みにこの交差点を左へ曲がってしまうと、
八草トンネルへと続く杉野・金居原方面や、石道寺とは鶏足寺を挟んでひとつ山向こうになる
己高閣や世代閣、己高庵さんへと続く道に入ってしまいますので、ご注意!
逆に己高庵や己高閣・世代閣へおいでの方は、この交差点を左に曲がってすぐ見える
青い道路標識のところで右斜め前方の側道へと入ってくださいね♪
少し細めの1車線の道路を更に進んでいくと、ふと左手に公園と集落の公民館と、駐車場が。
石道寺の方によると、
この先の道路は大型車が通れない程狭くなってくるので、石道寺に来られた大型車や
観光バス等はどうぞこちらの公民館前の駐車場にお停まりくださいとのことでした。
趣のある家々の間を縫うように伸びる道を更に東の山陰を目指して進むと、ふと
立派な石段の地元の神社さんの鳥居が、目に飛び込んできます。
神社前を過ぎ更に細くなって山の方へと伸びてゆく道にちょっと心細さを覚えながらも、
勇気を出して先に進むと
にわかに左手側に広々とした駐車場が現われ、ほっとひと安心☆
地元の自治会の方々が石道寺や鶏足寺を訪れる方々のために設置し管理しているという
2つの駐車場の間に挟まれた小道をゆくと、かわいらしい橋を渡った、そこが石道寺です。
ええっ?!
こんな人里近くの駐車場横の道なのに、
「熊出没注意」?!
ふと目に入った看板にちょっとドキドキしつつ、
思わず周囲をキョロキョロ。
でも、小さな橋を渡って最初に目に入ったのは、
大きなこわい熊の姿ではなく、丁寧に手入れされた瀟洒な庭園↑でした。
この庭園もですが、
境内の階段や石垣には、これほどの石をどこからどうやって集めてきたんだろう、と
つい思ってしまうような大振りな石が、惜しみもなく積み上げられ。
植え込みや周囲の自然と溶け合って、こんな山腹の山肌に、なんとも存在感のある
一種独特な印象が。
<
公民館前の駐車場で下りた方や、湖北サイクルロードを徒歩で来られた方は、
神社の前で車道とは別れを告げ、
こちら地元の方々が「本来の参道だ」というこの細道↓を歩いてみてはいかがでしょう?
土壁の横を通り、小川を渡り、お寺の鐘を左手に…
なんだか個人のお宅のお庭に入り込むような気もして、思わず不安になってしまうかも
しれませんが、ほら大丈夫!
こちらが石道寺と鶏足寺への道ですって、道しるべ↑も教えてくれてます♪
道しるべの前で右に折れ曲がり、山肌と民家の裏手の隙間を縫うような小道をゆくと
秋の陽光の下、昔ながらなはちみつ色した土倉の土壁と山肌の緑の明るい自然な色合いが、
なんだか目に心に優しい、和様の癒しを見せてくれているかのよう。
はやる心を歩にのせて、山の辺の細道を、ゆきゆけば。
小さな石段の向こうには、石標が指し示す石道寺の石垣が姿が、樹々のむこう、緑の陰に。
こんな山肌近くの谷あいで、樹々の葉陰に埋もれるように、隠れるように。
ひっそりとたたずむ観音様のいらっしゃるお堂が、
この↑しっかりとした存在感のある石垣の向こうに、守られているんですね。
因みに観音様のお堂の姿を隠すように覆いかぶさる↑この樹々の緑は、秋には
こんな↓綾錦の紅葉色に変わります。
鮮やかに色づく清らかに瑞々しいこの紅葉の朱色は、まるでこの石道寺にいらっしゃる観音様の
その唇の朱の色のよう…な?
なんて。
え?唇が朱色の観音様…?と思った方は、
どうぞ早速受付をすませ観音様にお会いになり、係の方のお話に耳をすませてみて下さい。
平安初期の一木造りなこちらの十一面観音様は、国の指定重要文化財で、
両脇には同じく一木造りの持国天と多聞天が安置されています。
井上靖の小説「星と祭」の中で紹介されたことで有名ですが、
子授け観音としても信仰を集め、全国からもお参りに来られる方が後を絶たないのだとか。
多くの胎内物を持ち、大正時代に今よりも更に東の山奥にあった無住の寺からお堂が移築され、
地元の方々により大切に守られこの地に迎えられたという観音様は、
清純な乙女の村娘さんにも例えられ、湖北に数多く残されお守りされている観音様の中でも
とみに若々しく瑞々しいそのお姿で、多くの方々に想いを寄せられている観音様でもあります。
< 鶏足寺(旧飯福寺跡) >
そしてそして、見過ごしてしまわないで下さいね!
石道寺の境内の端、
楓や紅葉の葉の後ろにに隠れるように山肌に設えられた石段↓を、どうぞ見つけて下さい。
その石段を登った先は、実は
鶏足寺(けいそくじ) という、湖北でも随一と言われる紅葉の名所に繋がっているんですよ!
この丁寧に手入れされた山肌の石段にも、地元の方々の手と観音様への愛情が、
惜しみなく捧げられているのでしょうか。
植物に詳しい方なら、道々の植物や頭上の紅葉の種類の違いにも目が行くのかもしれません。
程なくいくつかの石段を登り切ると、小さな岡の尾根境のような場所に、道しるべの看板が。
そこから眼下へと下る道は、なんだかちょっと、隠れ里への入口気分…?(笑)
そして石段を降りきった途端↓眼前に広がった、
ゆるやかに小さな盆地と、お茶畑の緑と、整えられた遊歩道の姿に。
ここは、本当に隠れ里なのかも…?
なんて(笑)
遊歩道の脇には、この石道から古橋(ふるはし)にかけて、高時(たかとき)と呼ばれるこの界隈を
分かりやすく紹介してくれる地図もありました。
戦に破れた石田三成が身を隠したという伝説の洞穴もあるんですね。
紅葉で有名な鶏足寺の参道は、この先です。
この参道前の広場からは、更にコンクリートのスロープになっている遊歩道が、
茶畑と薬草園を経て己高庵や己高閣・世代閣方面へと続いています。
参道脇に設えられた雨水用の水路や、その水路を更に守るように添えられた竹の樋までもが、
地元の方々のこの寺域跡への思いを現しているように感じてしまうのは、私の気のせいでしょうか。
因みに↑は、今回の取材時10月時点での、鶏足寺前の遊歩道。
↑は、去年2012年の11月13日時点での、同じ鶏足寺前の遊歩道の紅葉の様子です。
鶏足寺のお堂へと伸びる参道には、まるでその道行きを守護するかのように覆いかぶさる
樹々の緑の隧道が、なんだか神秘的な雰囲気さえかもしだしています。
旧飯福寺(はんぷくじ)跡だったというこの鶏足寺の参道沿いには、
往時の寺坊跡でしょうか、石積みで区切られた区画の名残と、それぞれの跡地名を記す石標も。
ただ現在、こちら鶏足寺の↑お堂の中には、仏様はいらっしゃいません。
旧飯福寺や旧鶏足寺に鶏足寺、そして往時己高山の山麓に点在していた寺々に
いらっしゃった観音様や仏様の皆さまは、
今はこの鶏足寺から更に西に設けられた、己高閣と世代閣という宝物庫に集められています。
因みに↑は、今回の取材時10月時点での、鶏足寺参道の様子。
で、こちら↑が、去年2012年11月13日時点での、同じ参道の紅葉の様子です。
…少しだけ、まだ紅の盛りには早い綾錦色…かな?
でも、透明感があって凄くきれいですよね
そして↑こちらの写真が、いわゆる「紅葉の当り年」の紅葉最高潮な頃に見れるという、
まるで緋毛氈でも敷き詰められたかのような参道。
…
秋の紅葉は、急に気温が冷え込んだ秋にこそ
その色合いの深さも透明感を増すばかりに美しく染まるのだとは、よく聞きますが。
かつて、寺院寺坊が全山を覆うほどの隆盛を誇ったとも言われる、己高山の。
在りし日の栄華を夢見るような、紅葉の緑に、綾錦、紅と緋色の。
地元のひとからも「20年に1度」ともいわれるような、そんな夢のような紅葉の風景は。
山あいの聖なる隠れ里に
ひっそりとたたずむ、寺院跡参道ならではの、奇跡の光景なのかもしれません…。
(情報は2013年10月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)
<このページ掲載の堂内写真は、石道寺さまよりご許可をいただいて撮影したものです>
**********************************
石道寺
■所在地 〒526-0412 長浜市木之本町石道419
□T E L 0749-82-3730
■拝観時間 9:00~16:00
□休 館 日 月曜日(祝日は除く)(冬季休館期:12月29日~翌年2月末日)
■アクセス <車で>
北陸自動車道木之本I.C.より車で約6分
<電車で>
JR北陸本線木之本駅より 湖国バス金居原行15分、古橋より徒歩15分
JR北陸本線木之本駅より レンタル自転車(500円/1日)で約25分
.
□駐車場 あり
(大型バス等は地域の公民館前駐車場を利用ください)
■HP なし
□地 図 地図はこちら
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ここ湖北でも、そろそろ山々や木々の葉に紅葉の気配がうかがえるようになってきました。
< 写真提供:びわこビジターズビューロー >
今日はそんな湖北でも随一とも称される素晴らしい紅葉の名所と、昭和の文豪の作品でも
紹介されたことで知られる十一面観音様のお寺を紹介しますね!
< 石道寺(しゃくどうじ) >
それ↑が、こちらの石道寺(しゃくどうじ)さん。地元集落・石道(いしみち)の自治会の方々が
お守りしていらっしゃる、住職さんの居ないお寺さんです。
十一面観音さまがいらっしゃるお堂を、昔から代々地元でお世話をされてきたんだそうです。
湖北には、そういったお寺やお堂がたくさんあるんですよ。
JR北陸本線木ノ本駅や北陸自動車道木之本I.C.より少し南東の、国道365号線。
↑この写真は、その国道365号線を旧長浜市内側から北向きに撮影したものですが。
石道寺のある集落へは、
JR北陸本線木ノ本駅や北陸自動車道木之本I.C.から国道8号線を外れ
国道365号線に入って南下してすぐにある、田部の交差点を少しだけ南に下がったT字路で
東へと入ります。
そのまま道なりにひたすら東へと進み、高時川にかかる井明神橋を渡り。
古来からのこの地域の水争いに終止符を打ったという、大きな合同川堰を携えた高時川の
広々とした川姿に目を奪われながら
井明神橋を渡りきった東詰めの信号の無い交差点を、更に東へと進みます。
交差点の先、前方右手をよく見ると目に入る緑地に白文字の「石道寺」の看板が目印です。
因みにこの交差点を左へ曲がってしまうと、
八草トンネルへと続く杉野・金居原方面や、石道寺とは鶏足寺を挟んでひとつ山向こうになる
己高閣や世代閣、己高庵さんへと続く道に入ってしまいますので、ご注意!
逆に己高庵や己高閣・世代閣へおいでの方は、この交差点を左に曲がってすぐ見える
青い道路標識のところで右斜め前方の側道へと入ってくださいね♪
少し細めの1車線の道路を更に進んでいくと、ふと左手に公園と集落の公民館と、駐車場が。
石道寺の方によると、
この先の道路は大型車が通れない程狭くなってくるので、石道寺に来られた大型車や
観光バス等はどうぞこちらの公民館前の駐車場にお停まりくださいとのことでした。
趣のある家々の間を縫うように伸びる道を更に東の山陰を目指して進むと、ふと
立派な石段の地元の神社さんの鳥居が、目に飛び込んできます。
神社前を過ぎ更に細くなって山の方へと伸びてゆく道にちょっと心細さを覚えながらも、
勇気を出して先に進むと
にわかに左手側に広々とした駐車場が現われ、ほっとひと安心☆
地元の自治会の方々が石道寺や鶏足寺を訪れる方々のために設置し管理しているという
2つの駐車場の間に挟まれた小道をゆくと、かわいらしい橋を渡った、そこが石道寺です。
ええっ?!
こんな人里近くの駐車場横の道なのに、
「熊出没注意」?!
ふと目に入った看板にちょっとドキドキしつつ、
思わず周囲をキョロキョロ。
でも、小さな橋を渡って最初に目に入ったのは、
大きなこわい熊の姿ではなく、丁寧に手入れされた瀟洒な庭園↑でした。
この庭園もですが、
境内の階段や石垣には、これほどの石をどこからどうやって集めてきたんだろう、と
つい思ってしまうような大振りな石が、惜しみもなく積み上げられ。
植え込みや周囲の自然と溶け合って、こんな山腹の山肌に、なんとも存在感のある
一種独特な印象が。
<
公民館前の駐車場で下りた方や、湖北サイクルロードを徒歩で来られた方は、
神社の前で車道とは別れを告げ、
こちら地元の方々が「本来の参道だ」というこの細道↓を歩いてみてはいかがでしょう?
土壁の横を通り、小川を渡り、お寺の鐘を左手に…
なんだか個人のお宅のお庭に入り込むような気もして、思わず不安になってしまうかも
しれませんが、ほら大丈夫!
こちらが石道寺と鶏足寺への道ですって、道しるべ↑も教えてくれてます♪
道しるべの前で右に折れ曲がり、山肌と民家の裏手の隙間を縫うような小道をゆくと
秋の陽光の下、昔ながらなはちみつ色した土倉の土壁と山肌の緑の明るい自然な色合いが、
なんだか目に心に優しい、和様の癒しを見せてくれているかのよう。
はやる心を歩にのせて、山の辺の細道を、ゆきゆけば。
小さな石段の向こうには、石標が指し示す石道寺の石垣が姿が、樹々のむこう、緑の陰に。
こんな山肌近くの谷あいで、樹々の葉陰に埋もれるように、隠れるように。
ひっそりとたたずむ観音様のいらっしゃるお堂が、
この↑しっかりとした存在感のある石垣の向こうに、守られているんですね。
因みに観音様のお堂の姿を隠すように覆いかぶさる↑この樹々の緑は、秋には
こんな↓綾錦の紅葉色に変わります。
< 写真提供:びわこビジターズビューロー >
鮮やかに色づく清らかに瑞々しいこの紅葉の朱色は、まるでこの石道寺にいらっしゃる観音様の
その唇の朱の色のよう…な?
なんて。
え?唇が朱色の観音様…?と思った方は、
どうぞ早速受付をすませ観音様にお会いになり、係の方のお話に耳をすませてみて下さい。
< 写真提供:石道寺 >
平安初期の一木造りなこちらの十一面観音様は、国の指定重要文化財で、
両脇には同じく一木造りの持国天と多聞天が安置されています。
井上靖の小説「星と祭」の中で紹介されたことで有名ですが、
子授け観音としても信仰を集め、全国からもお参りに来られる方が後を絶たないのだとか。
多くの胎内物を持ち、大正時代に今よりも更に東の山奥にあった無住の寺からお堂が移築され、
地元の方々により大切に守られこの地に迎えられたという観音様は、
清純な乙女の村娘さんにも例えられ、湖北に数多く残されお守りされている観音様の中でも
とみに若々しく瑞々しいそのお姿で、多くの方々に想いを寄せられている観音様でもあります。
< 鶏足寺(旧飯福寺跡) >
そしてそして、見過ごしてしまわないで下さいね!
石道寺の境内の端、
楓や紅葉の葉の後ろにに隠れるように山肌に設えられた石段↓を、どうぞ見つけて下さい。
その石段を登った先は、実は
鶏足寺(けいそくじ) という、湖北でも随一と言われる紅葉の名所に繋がっているんですよ!
この丁寧に手入れされた山肌の石段にも、地元の方々の手と観音様への愛情が、
惜しみなく捧げられているのでしょうか。
植物に詳しい方なら、道々の植物や頭上の紅葉の種類の違いにも目が行くのかもしれません。
程なくいくつかの石段を登り切ると、小さな岡の尾根境のような場所に、道しるべの看板が。
そこから眼下へと下る道は、なんだかちょっと、隠れ里への入口気分…?(笑)
そして石段を降りきった途端↓眼前に広がった、
ゆるやかに小さな盆地と、お茶畑の緑と、整えられた遊歩道の姿に。
ここは、本当に隠れ里なのかも…?
なんて(笑)
遊歩道の脇には、この石道から古橋(ふるはし)にかけて、高時(たかとき)と呼ばれるこの界隈を
分かりやすく紹介してくれる地図もありました。
戦に破れた石田三成が身を隠したという伝説の洞穴もあるんですね。
紅葉で有名な鶏足寺の参道は、この先です。
この参道前の広場からは、更にコンクリートのスロープになっている遊歩道が、
茶畑と薬草園を経て己高庵や己高閣・世代閣方面へと続いています。
参道脇に設えられた雨水用の水路や、その水路を更に守るように添えられた竹の樋までもが、
地元の方々のこの寺域跡への思いを現しているように感じてしまうのは、私の気のせいでしょうか。
因みに↑は、今回の取材時10月時点での、鶏足寺前の遊歩道。
↑は、去年2012年の11月13日時点での、同じ鶏足寺前の遊歩道の紅葉の様子です。
鶏足寺のお堂へと伸びる参道には、まるでその道行きを守護するかのように覆いかぶさる
樹々の緑の隧道が、なんだか神秘的な雰囲気さえかもしだしています。
旧飯福寺(はんぷくじ)跡だったというこの鶏足寺の参道沿いには、
往時の寺坊跡でしょうか、石積みで区切られた区画の名残と、それぞれの跡地名を記す石標も。
ただ現在、こちら鶏足寺の↑お堂の中には、仏様はいらっしゃいません。
旧飯福寺や旧鶏足寺に鶏足寺、そして往時己高山の山麓に点在していた寺々に
いらっしゃった観音様や仏様の皆さまは、
今はこの鶏足寺から更に西に設けられた、己高閣と世代閣という宝物庫に集められています。
因みに↑は、今回の取材時10月時点での、鶏足寺参道の様子。
で、こちら↑が、去年2012年11月13日時点での、同じ参道の紅葉の様子です。
…少しだけ、まだ紅の盛りには早い綾錦色…かな?
でも、透明感があって凄くきれいですよね
< 写真提供:奥びわこ観光協会 >
そして↑こちらの写真が、いわゆる「紅葉の当り年」の紅葉最高潮な頃に見れるという、
まるで緋毛氈でも敷き詰められたかのような参道。
…
秋の紅葉は、急に気温が冷え込んだ秋にこそ
その色合いの深さも透明感を増すばかりに美しく染まるのだとは、よく聞きますが。
かつて、寺院寺坊が全山を覆うほどの隆盛を誇ったとも言われる、己高山の。
在りし日の栄華を夢見るような、紅葉の緑に、綾錦、紅と緋色の。
地元のひとからも「20年に1度」ともいわれるような、そんな夢のような紅葉の風景は。
山あいの聖なる隠れ里に
ひっそりとたたずむ、寺院跡参道ならではの、奇跡の光景なのかもしれません…。
(情報は2013年10月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)
<このページ掲載の堂内写真は、石道寺さまよりご許可をいただいて撮影したものです>
**********************************
石道寺
■所在地 〒526-0412 長浜市木之本町石道419
□T E L 0749-82-3730
■拝観時間 9:00~16:00
□休 館 日 月曜日(祝日は除く)(冬季休館期:12月29日~翌年2月末日)
■アクセス <車で>
北陸自動車道木之本I.C.より車で約6分
<電車で>
JR北陸本線木之本駅より 湖国バス金居原行15分、古橋より徒歩15分
JR北陸本線木之本駅より レンタル自転車(500円/1日)で約25分
.
□駐車場 あり
(大型バス等は地域の公民館前駐車場を利用ください)
■HP なし
□地 図 地図はこちら
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Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│伊香郡