しがまにあ 滋賀咲くトピックス プレゼントのお知らせ 滋賀のスポーツ 滋賀咲くからのお知らせ
しがまにあ

2008年04月10日

渡来人歴史館

JR大津駅南口から徒歩5分。国道1号線に面した建物、渡来人歴史館
大きな看板が、道を歩いていても車に乗っていても、興味を引きます。


渡来人歴史館渡来人歴史館

ところで渡来人とは…。

 古くは縄文時代の終わり、約2500年前頃より日本に渡ってきたとされる。

 その後、弥生時代に近づくと朝鮮半島からの移住が増え、さらに古墳時代には

 技術者集団として多くの人々が渡来した。彼らは、水田稲作をはじめ、土器製作、

 土木、養蚕、機織り、漢字、仏教、医学などの新しい文化や技術を持って、古代日本に

 おける文化・政権形成に大きな役割を担ったと考えられている。
   
                                       
                                         (渡来人歴史館、パンフレットより抜粋)


渡来人歴史館は、1階が駐車場iconN15と事務所、受付。2階と3階が展示室になっています。
受付で入場料を支払い、細い階段を上がって、2階へ。

2階の展示室には、近江と渡来人日本と朝鮮半島のつながりの2つのテーマに分けて
説明や展示品が並べられています。

渡来人歴史館

琵琶湖や多くの河川によって潤っていた近江の地は、稲作に好適な土地だったようです。
朝鮮半島から伝えられてきた稲作の技術は、近江の地で発展し、多くの渡来人が住まいを設け、
永住しました。

渡来人歴史館
先月、西大津駅から大津京駅と名前が変わった
大津宮があったとされる付近。

坂本、穴太、滋賀里など。
この辺りには当時の遺跡があり、
渡来人が多く住んだと言われています。



また滋賀県内に残る社寺には、渡来僧が建立した
ものが数多く残っているそうです。



今、源氏物語千年紀に湧く石山寺を始め、西教寺金剛輪寺も渡来僧の創建なのだそうです。

 しがまにあ 石山寺源氏物語千年紀
 しがまにあ 金剛輪寺(湖東三山)
 しがまにあ 西教寺

そして、昨年彦根の日韓交流フェスタにて再現された朝鮮通信使
上写真の中央には、通信使を再現したミニチュアが置かれています。

朝鮮通信使は、野洲から彦根の鳥居本辺りまでを、朝鮮人街道を通っていったのだそうです。
およそ40km。周辺には大きな寺院が建ち。人々を出迎え、宿を提供したのだとか。


渡来人歴史館
 

日本と朝鮮半島のつながりでは、
歴史の授業で教わったものを朝鮮からの目線で
紹介されています。

豊臣秀吉の朝鮮半島侵略のことが
個人的にはとても心に刻まれました。

また目線を日本から朝鮮に変わると、
同じ事柄でも、また違った新鮮な感じ方ができます。



渡来人歴史館

館内には、朝鮮、渡来人に関する様々な書物、資料、パンフレット類本が置かれています。

北近江、高月町にある東アジア交流ハウス 雨森芳洲庵のパンフレットも置かれていました。
雨森芳洲は、高月町生まれの江戸時代中期に活躍した儒学者です。
かの有名な新井白石が、ライバルと思った人物だったそうです。

朝鮮との交流に尽力した雨森芳洲に触れることのできる施設のようで、いつかまた訪れてみたい場所ですね。

渡来人歴史館渡来人歴史館

館内の資料はこちらの机で読むことができます。
机の上に、古代史100問100答
渡来人に関すること以外にも、知られざる歴史がたくさん書かれていて、へぇ~と思うことが多々。。。

渡来人歴史館

千字文という冊子も置かれていました。これで渡来人の言葉を勉強するのも楽しいのでは。

渡来人歴史館渡来人歴史館

ビデオicon13も用意され、今までテレビで紹介された渡来人歴史館の放送が収録されています。
こちらを見れば、この歴史館が誕生した経緯も分かります。

渡来人歴史館

写真はアジアの地図。
真ん中の黄色いのが日本です。国が変われば、地図も随分変わるんですねkao06

渡来人歴史館

更に学習したい人のために、パソコンパソコンも置かれています。

渡来人歴史館

JRの線路が間近。館内を見学していると、電車icon18が走り抜けて行く音を時折聞きます。

渡来人歴史館渡来人歴史館

3階は世界と日本。近世100年の歴史の年表が壁に連なっています。

渡来人歴史館渡来人歴史館

そして、忘れてはならないのは、従軍慰安婦の問題。
写真左の像には、無理に日本に連れてこられ、一度でいいから故郷の山を仰ぎたい…という
婦人の思いが詰まっています。

渡来人歴史館渡来人歴史館渡来人歴史館

館内には、さりげなく朝鮮の調度品が飾られています。

渡来人歴史館渡来人歴史館

渡来人歴史館では、歴史教養大学という講座が定期的に開かれています。
また、4月12日には、朝鮮通信使の足跡を訪ねると題して、バス旅行が開催されます。
バス旅行の方は2日後に迫っていますが、興味のあるかたは、渡来人歴史館へ連絡してみてください。
空きがあるようなら参加も可能だそうですし、秋にもバス旅行の企画をされているそうです。

渡来人と日本の文化のつながり、恩恵。
そして、見過ごすことの出来ない過去。
今まで学んだものとは視点を変えて見る歴史はまた新鮮なものでした。


渡来人歴史館


※情報は2008年4月現在。詳しくは直接お問い合わせください。




*************************************
渡来人歴史館
★住所 大津市梅林2丁目4-6   
★電話 077-525-3030
★FAX  077-525-3450
★時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
★休館日 月曜日 火曜日
★入場料 200円(高校生以下は無料)
★HP http://www.t-rekisikan.com/
★地図  地図はこちら 




同じカテゴリー(大津・膳所)の記事画像
科学の世界へ第一歩!大津市科学館
ダイナミックな演技にハラハラ!「ハッピードリームサーカス」
あなたも地元商店街へ ~
蘆花浅水荘(ろかせんすいそう)
膳所城跡公園の桜と城下町
比叡ゆば本舗ゆば八・感動の工場見学!!


Posted by しがまにあスタッフ at 20:00 │大津・膳所

しがまにあスタッフ ふみさータグ 初雫タグ キョチタグ Yuccoタグ れおタグ 木下帆奈タグ ライトニングタグ いろはタグ masakoタグ makoタグ ETSUKOタグ くうタグ

【しがまにあレポーター】

読者登録
メールアドレスを入力して登録する事で、このブログの新着エントリーをメールでお届けいたします。解除は→こちら
現在の読者数 43人
QRコード
QRCODE
アクセスカウンタ
Information
ログインはこちら