2008年02月14日
商家に伝わる ひな人形めぐり <五個荘>
ここ最近冷えてきましたね。バレンタインデーはいかがでしたか?
チョコレートをもらった方やあげた方、これから!という方もいらっしゃると思います。
バレンタインの後はひな祭りということで少し気も早く、
今回は東近江市五個荘のひな人形めぐりをご案内します。
まずは白壁の蔵が軒を連ねる金堂町の近江商人屋敷3軒を訪ねてみました。
◇中江準五郎邸◇
・大正時代から戦前まで朝鮮半島で次々に百貨店を開設し『百貨店王』と呼ばれた三中井一族の末弟。


近江上布の衣装を着せられた創作雛人形で五個荘在住の東之湖氏より寄贈された作品です。
琵琶湖を表現して作られたお内裏様とお雛様、野山を表現されている6人官女。
そして今年は新たに桜をイメージして作られた10人囃子(右写真)が寄贈されたそうです。
色も鮮やかで今までに見たことのない新しい雛人形でした。


近江の郷土人形小幡(おばた)でこや2階に飾られている雛人形なども楽しめます。


◇外村宇兵衛邸◇ (とのむらうへえ)
・呉服類の販売を中心に販路を広げ、東京・横浜・京都・福井などに支店を有し、
明治時代には全国長者番付に名を連ねた近江を代表する豪商。


中に入るとまず三対のお雛様に圧倒されました。
古くは江戸時代のものなどお雛様の数も多く、かなり見応えがありました。





外村宇兵衛邸では蔵の内部が見学出来るほか、神崎郡内一番の庭と評された庭の名残も楽しめました。
◇外村繁邸◇
・宇兵衛家の分家、五個荘が生んだ作家・外村繁。代表作は「草筏」、「筏」。
こちらの屋敷では自らがお雛様やお内裏様になることが出来ます。
(~3月30日まで、子供用の衣装もあります)


そして私もお雛様になってみました。(左写真)
一人ではさみしいので外村繁邸の方にお内裏様をお願いしました
また2月16日(土)・17日(日)には「にんげん雛まつり」が開催され
お内裏様、お雛様、3人官女、5人囃子が勢揃い。
5人官女から甘酒をいただくことができるそうです。



昨年里帰りされた外村家のお雛様や
幸せな結婚と子孫繁栄を願って飾られた「狆(ちん)ひき官女」(右写真)など
珍しいお雛様を見学することができました。
(※犬は安産の象徴で今でもあやかって戌の日に安産祈願や腹帯を巻く儀式が残っています)
金堂町を後に、次なる目的地へ!
◇近江商人博物館◇ (てんびんの里文化学習センター 3F)
現在は滋賀咲くプレスリリースでも案内している
特別企画 藤井志満子作品展「思い出を小さな着物に」 が開催されています。
(参考リンク→http://prblog.shiga-saku.net/e80384.html)



東近江市で中学の家庭科の教師をされていた藤井志満子さん。
定年退職後、市松人形の衣装を手がけるようになり、90歳の今も創作活動に励んでおられます。
上右写真は志満子さんが若いころに作られて着てらっしゃったもので
両側の小さな着物はこの特別企画展のために今年1月に制作されたそうです。
また、近江商人博物館では 「商家に伝わる雛人形」 も同時開催されており
大正・明治・昭和などの時代ごとに変わっていく雛人形も楽しめました。


そして最後の目的地
◇藤井彦四郎邸◇


明治9年に三代目藤井善助の次男として生まれた藤井彦四郎。
分家後藤井糸店を創業し、いち早く化学繊維に目をつけ「人造絹糸」として販売するなど
時代を敏感にとらえて一代で成功されたそうです。



京都の呉服店外市家のお雛様と藤井家のお雛様が飾られており、
社に入ったお内裏様とお雛様が印象的でした。


また敷地面積8,155m2もある藤井彦四郎邸は琵琶湖を模した池泉回遊式の庭園や
主屋、客殿、土蔵、洋館なども見どころです。
時代や人が込められた思いによって様々な顔を持つひな人形。
近江商人の生活ぶりなどもうかがえ、女性ばかりでなく男性の方もきっと楽しめると思います。
ぜひ1度、五個荘へ足を運んでみて下さい。
商家に伝わる ひな人形めぐり 開催中イベント
<着物でぶらりひなめぐり>
日時:2月1日(金)~3月30日(日)
着物姿でお越しの方に下記2大プレゼント!
1.近江商人屋敷(4館)・近江商人博物館・観峰館(3/1~3/30)無料入館券
2.オリジナル一筆箋
<にんげん雛まつり>
日時:2月16日(土)・17日(日)
・10時~12時
・13時~15時30分
場所:近江商人屋敷 外村繁邸
特典:三人官女の白酒(甘酒)サービス!
小学生以下のお子様に雛あられをプレゼント!
<カリロク講習会>
日時:3月1日(土) 13時30分~15時30分
場所:てんびんの里文化学習センター2階 AVルーム
講師:藤井 志満子先生
参加費:1,000円(材料代)
持ち物:ぬい針、まち針7本程度、お持ちの方は赤と白の絹糸
定員:30名(要事前申込、先着順)
※詳細は東近江市近江商人博物館(0748-48-7101)までお問い合わせください。
<「近江商人の雛観賞」語り部ウォーク>
日時:2月24日(日)、3月2日(日)、9日(日)
参加費:4,800円
詳しくは↓ページをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/info/walk/gokasyo.html
<東近江市五個荘「雛めぐりバス」>
近江鉄道五個荘駅からのシャトルバス1日フリー券。
日時:2月16・17・24日、3月2・9・16日
旅行代金:大人300円、こども(小中学生)100円
詳しくは↓ページをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/bus/new/hinabus.html
※情報は2008年2月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
**********************************************
東近江市五個荘 商家に伝わるひな人形めぐり
★期間 平成20年2月1日(金)~3月30日(日)
★時間 9時30分~16時30分
★休館日 2月18日・25日、3月10日・17日・21日・24日
★HP http://www.biwa.ne.jp/~akinai/
★地図 東近江市観光協会五個荘支部(生き活き館内) 地図はこちら
★電話 0748-48-2100
★住所 東近江市五個荘塚本町279番地
チョコレートをもらった方やあげた方、これから!という方もいらっしゃると思います。
バレンタインの後はひな祭りということで少し気も早く、
今回は東近江市五個荘のひな人形めぐりをご案内します。
まずは白壁の蔵が軒を連ねる金堂町の近江商人屋敷3軒を訪ねてみました。
◇中江準五郎邸◇
・大正時代から戦前まで朝鮮半島で次々に百貨店を開設し『百貨店王』と呼ばれた三中井一族の末弟。
清湖(せいこ)雛 人形師 東之湖(とうこ)作
近江上布の衣装を着せられた創作雛人形で五個荘在住の東之湖氏より寄贈された作品です。
琵琶湖を表現して作られたお内裏様とお雛様、野山を表現されている6人官女。
そして今年は新たに桜をイメージして作られた10人囃子(右写真)が寄贈されたそうです。
色も鮮やかで今までに見たことのない新しい雛人形でした。
近江の郷土人形小幡(おばた)でこや2階に飾られている雛人形なども楽しめます。
◇外村宇兵衛邸◇ (とのむらうへえ)
・呉服類の販売を中心に販路を広げ、東京・横浜・京都・福井などに支店を有し、
明治時代には全国長者番付に名を連ねた近江を代表する豪商。
中に入るとまず三対のお雛様に圧倒されました。
古くは江戸時代のものなどお雛様の数も多く、かなり見応えがありました。
外村宇兵衛邸では蔵の内部が見学出来るほか、神崎郡内一番の庭と評された庭の名残も楽しめました。
◇外村繁邸◇
・宇兵衛家の分家、五個荘が生んだ作家・外村繁。代表作は「草筏」、「筏」。
こちらの屋敷では自らがお雛様やお内裏様になることが出来ます。
(~3月30日まで、子供用の衣装もあります)
そして私もお雛様になってみました。(左写真)
一人ではさみしいので外村繁邸の方にお内裏様をお願いしました

また2月16日(土)・17日(日)には「にんげん雛まつり」が開催され
お内裏様、お雛様、3人官女、5人囃子が勢揃い。
5人官女から甘酒をいただくことができるそうです。

写真は2005年の様子 (びわこビジターズビューロー)
昨年里帰りされた外村家のお雛様や
幸せな結婚と子孫繁栄を願って飾られた「狆(ちん)ひき官女」(右写真)など
珍しいお雛様を見学することができました。
(※犬は安産の象徴で今でもあやかって戌の日に安産祈願や腹帯を巻く儀式が残っています)
金堂町を後に、次なる目的地へ!
◇近江商人博物館◇ (てんびんの里文化学習センター 3F)
現在は滋賀咲くプレスリリースでも案内している
特別企画 藤井志満子作品展「思い出を小さな着物に」 が開催されています。
(参考リンク→http://prblog.shiga-saku.net/e80384.html)
(特別に許可をいただいて撮影しています)
東近江市で中学の家庭科の教師をされていた藤井志満子さん。
定年退職後、市松人形の衣装を手がけるようになり、90歳の今も創作活動に励んでおられます。
上右写真は志満子さんが若いころに作られて着てらっしゃったもので
両側の小さな着物はこの特別企画展のために今年1月に制作されたそうです。
また、近江商人博物館では 「商家に伝わる雛人形」 も同時開催されており
大正・明治・昭和などの時代ごとに変わっていく雛人形も楽しめました。
そして最後の目的地
◇藤井彦四郎邸◇
明治9年に三代目藤井善助の次男として生まれた藤井彦四郎。
分家後藤井糸店を創業し、いち早く化学繊維に目をつけ「人造絹糸」として販売するなど
時代を敏感にとらえて一代で成功されたそうです。
京都の呉服店外市家のお雛様と藤井家のお雛様が飾られており、
社に入ったお内裏様とお雛様が印象的でした。
また敷地面積8,155m2もある藤井彦四郎邸は琵琶湖を模した池泉回遊式の庭園や
主屋、客殿、土蔵、洋館なども見どころです。
時代や人が込められた思いによって様々な顔を持つひな人形。
近江商人の生活ぶりなどもうかがえ、女性ばかりでなく男性の方もきっと楽しめると思います。
ぜひ1度、五個荘へ足を運んでみて下さい。
入館料 |
■近江商人屋敷 (中江準五郎邸・外村宇兵衛邸・外村繁邸) |
3館共通入館料 大人500円 小・中学生250円 |
■近江商人屋敷 藤井彦四郎邸 |
大人300円 小・中学生100円 |
■近江商人博物館 |
大人200円 小・中学生100円 |
■5館共通入館料 800円 小・中学生360円 |
■観峰館(書道文化と世界を学ぶ博物館)大人200円 小・中学生100円 |
開催期間:3/1~3/30 |
商家に伝わる ひな人形めぐり 開催中イベント
<着物でぶらりひなめぐり>
日時:2月1日(金)~3月30日(日)
着物姿でお越しの方に下記2大プレゼント!
1.近江商人屋敷(4館)・近江商人博物館・観峰館(3/1~3/30)無料入館券
2.オリジナル一筆箋
<おひな様に変身!> |
日時:2月1日(金)~3月30日(日) |
場所:近江商人屋敷 外村繁邸 |
おひな様の衣装をまとい、写真撮影をすることができます。 |
(子供用衣装もあります) |
<にんげん雛まつり>
日時:2月16日(土)・17日(日)
・10時~12時
・13時~15時30分
場所:近江商人屋敷 外村繁邸
特典:三人官女の白酒(甘酒)サービス!
小学生以下のお子様に雛あられをプレゼント!
<金襴を使ったおりびなづくり> |
日時:2月24日(日) 13:30~16:00 |
場所:東近江市五個荘農村環境改善センター(生き活き館)2F |
参加費:お内裏様・お雛様セット 1,000円 |
定員:50名 |
※詳細は東近江市観光協会五個荘支部までお問い合わせください。 |
<カリロク講習会>
日時:3月1日(土) 13時30分~15時30分
場所:てんびんの里文化学習センター2階 AVルーム
講師:藤井 志満子先生
参加費:1,000円(材料代)
持ち物:ぬい針、まち針7本程度、お持ちの方は赤と白の絹糸
定員:30名(要事前申込、先着順)
※詳細は東近江市近江商人博物館(0748-48-7101)までお問い合わせください。
<観峰館> |
日時:3月1日(土)~3月30日(日) |
中国平安王朝の最高位「黒紫(こきむらさき)」と「深紫(ふかきむらさき」の衣装を着せ |
古典美を再現した「黒紫雛」の紹介。 |
また中国の「上巳の節句」にまつわる書や絵画の展示 |
<「近江商人の雛観賞」語り部ウォーク>
日時:2月24日(日)、3月2日(日)、9日(日)
参加費:4,800円
詳しくは↓ページをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/info/walk/gokasyo.html
<近江湖東路 五個荘・彦根・近江八幡「雛(ひな)パス」> |
日時:2月9日(土)~3月11日(火) |
大人 1,800円、こども 900円 |
詳しくは↓ページをご覧ください。 |
http://www.ohmitetudo.co.jp/railway/info/hinapass.html |
<東近江市五個荘「雛めぐりバス」>
近江鉄道五個荘駅からのシャトルバス1日フリー券。
日時:2月16・17・24日、3月2・9・16日
旅行代金:大人300円、こども(小中学生)100円
詳しくは↓ページをご覧ください。
http://www.ohmitetudo.co.jp/bus/new/hinabus.html
※情報は2008年2月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
**********************************************
東近江市五個荘 商家に伝わるひな人形めぐり
★期間 平成20年2月1日(金)~3月30日(日)
★時間 9時30分~16時30分
★休館日 2月18日・25日、3月10日・17日・21日・24日
★HP http://www.biwa.ne.jp/~akinai/
★地図 東近江市観光協会五個荘支部(生き活き館内) 地図はこちら
★電話 0748-48-2100
★住所 東近江市五個荘塚本町279番地
Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│東近江