2007年04月12日
長浜曳山祭り
桜の花も盛りを迎え、桜吹雪が舞う頃。
長浜では町最大のお祭り、長浜曳山祭りが催されます。
長浜曳山祭りは、京都祇園祭り、
岐阜飛騨地方の高山祭り、と並ぶ
日本三大山車祭りの一つで、
重要無形文化財に指定されています。
豊臣秀吉が長浜城主であった頃に男子が誕生した際、長浜の町民に祝いの砂金

そのお礼とお祝いに町民が山車を作り、長浜八幡宮の祭礼に曳きまわしたのが始まりと言われています。
その歴史は400年以上

見所は、山車で演じられる子供歌舞伎(狂言)。
山車で歌舞伎が演じられるようになったのは、江戸時代からと言われています。
町内に山車を持つ、5歳から12歳の男子が演じています。
祭りの時期が近づくと、練習にも熱が入り、町を歩くと稽古中の声が漏れて聞こえてきます。
中では、練習が行われています。
長浜の曳山は12基と長刀(なぎなた)山という名の他の山とは形の異なった1基、計13基の山があります。
毎年12基の山の内、4基が交代で出場します。
長刀山は毎年出場しますが、子供歌舞伎は演じられず、八幡宮にも並びません。
今年も演じられるのは4基ですが、長浜八幡宮が昨年、神社本庁の定める別表神社に選定されたのを祝い、
協賛山として全基が揃います。
長浜八幡宮に12基が揃うのは、大正以来、90年ぶり

写真左はびわこビジターズビューロー。
右の写真の境内に今年は12基が並びます。
今年演じられるのは、
孔雀山 くじゃくざん(神戸町組)
伽羅先代萩 足利家御殿の場(めいぼくせんだいはぎ あしかがごてんのば)
常盤山 ときわざん(呉服町組)
一谷嫩軍記 熊谷陣屋(いちのたにふたばぐんき くまがいじんや)
翁山 おきなざん(伊部町組)
絵本太功記 十段目 尼崎閑居の場(えほんたいこうき じゅうだんめ あまがさきかんきょのば)
萬歳樓 ばんざいろう(瀬田町組)
仮名手本忠臣蔵 七段目 一力茶屋の場(かなでほんちゅうしんぐら しちだんめ いちりきぢゃやのば)
市内各所に、あらすじの書いたパンフレットが置かれています。
小さな男子が演じる狂言はかわいらしく


狂言に詳しい方はもちろん、そうでない方でも十分に楽しめるのではないでしょうか?
先にあらすじの入ったパンフレット

写真は、びわこビジターズビューロー
また曳山の見所は、山車の後方にかかる見送り幕。
非常に芸術性の高いもので、中でも翁山と鳳凰山のものは、重要文化財に指定されています。
16世紀のベルギー製だそうです。
写真は、びわこビジターズビューロー
曳山で狂言が演じられるのは、13日~16日
各山組町内、お旅所、八幡宮のほか15日は大手門通りの指定の場所でも演じられます。
写真はびわこビジターズビューロー
左の写真は、お旅所で撮影されたもののようです。
子供歌舞伎の他、9日~12日までは、役者の無事と歌舞伎のくじ順の祈願のため、
20時ごろから始まる裸参りがあります。
各山組の若い衆が寒い中、Tシャツ一枚にふんどしや短パンという姿で、水に入り祈願します

ここの周りは水浸しになっています。
また、15日19時からの夕渡り(役者が八幡宮から各山組みに帰っていく)や朝渡りなど、
数々の行事があります。
長浜各所で配布されているパンフレット。
右写真のパンフレットの中には各山組が演じる、あらすじが書かれています。
毎年13~16日に行われているこの祭。今年はちょうど土日に当たっています。
絢爛豪華な曳山に囃子(しゃぎり)の音。長浜市内に響きわたるのはもうすぐです。
※情報は2007年4月現在。
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★場所 お旅所

長浜八幡宮

大手門通り

Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│長浜