2012年12月13日
湖北にボーダレスな人と芸術の出逢いの場を:十里街道生活工芸館テオリア
まだ紅葉の錦を残す山肌に、突然の本格的な積雪と冬をむかえました、
ここ湖北の師走どき。
そんな近畿の北国には、昔ながらの歴史ある佇まいの中、まだまだ人知れず
熱い心をそっと抱く人々が集う、
そんな隠れ家のようなギャラリーさんがあったのを、皆さんはご存知だったでしょうか。
今日は、そんな地元滋賀・湖北を中心に
しんしんと静かに降り積もる雪のように静かにそっと、心触れ合う小さな出逢いを
大切に大切に
地道な活動を長年されてきた、そんなギャラリーさんをご紹介しますね。
< 十里街道生活工芸館テオリア >
それが、こちら↑のまるで天守閣のような佇まいを見せるビルのアート・ギャラリー&カフェ、
「十里街道生活工芸館テオリア」さん。
長浜を代表する名刹・大通寺の門前を東側へと折れ、
街角の小さなお社さん日吉神社の前を更に北へと、折れ曲がると。
大通寺の門塀に沿って南北を貫いた、十里街道という
かつて大通寺へとおまいりする人々が多く行き交ったという、昔ながらの長浜の街中の気配を
濃厚に残す界隈に出ます。
そんな歴史ある街道に面した一角に、まるで
一陣の風のように爽やかな青地に白の「テオリア」の文字が目に入る…
独特な佇まいの外観と
瀟洒なオープンカフェ・スペースもステキな、カフェ・ギャラリーさんです。
高い天井と広々としたスペースが印象的な店内1Fには、
地元滋賀や湖北、隣県等を中心とした
様々なアーティスト工芸作家さんの1点ものの作品がところせましと並べられています。
近畿の北国らしい大きなストーブの姿に、
北風と風花に凍てついた体だけでなく心までが、なんだかほっと解きほぐされそうですね。
さをり織りの手織りテキスタイルや木工品に、和紙細工。
ガラスアクセサリーに、とんぼ玉。
伊吹の天然草木染に、滋賀県大津市仰木の里に窯を構えた工芸作家さんの実用器の数々。
可愛らしくもどこかあたたかな風合いと表情の粘土人形…
なんともやわらかな表情と雅な風合いが
ギャラリーを訪れる人々の視線を惹きつけてやまない↓木目込み人形は、
本格的な伝統を受け継ぐ人形学院の教授であり常任理事でもある長浜在住の人形作家さん
渾身の手作り作品、真多呂人形で。
独特の風合いが美しい木工箸や長濱伝統の浜独楽をはじめとする木工芸品の数々は、
滋賀県は近江国今の東近江が発祥の地とも言われている木地師(きじし)の
そのたぐい稀な伝統ろくろの技の一端を、垣間見せてくれています。
隣県岐阜の山中でで自給自足の生活を営みながら生み出されるという
その粘土人形の穏やかな微笑みは、
実は全国に根強いファンを持つ、知る人ぞ知る人形作家さんの貴重な一作品だったり。
湖北長浜に遅い春の到来を告げる風物詩・曳山祭を立体的に再現した「曳山3Dシリーズ」は、
ギャラリーさんオリジナルの気品あふれる自信作。
曳山シリーズと同じく常設されている独特の青色が印象的なアクリル画は、
タイ国王の絶賛をはじめ海外各国の評価も高い、米原市在住の画家・鈴木清見さんの作品で。
絵画教室に草木染、
陶芸にさをり織、
更には
ポーセラーツと、
ここのギャラリーさんでは、そんな貴重な作品を生み出し続けるアーティストの方々から
直接、プチ教室としての体験教室にも参加できるようになっています。
↑こちらは、そんな絵画教室の先生の作品のポストカードと、ポーセラーツの食器の完成見本。
ちょうどステキなポーセラーツの体験をされているお客様がいらっしゃったので、
初めての挑戦だという
そのステキな作品の作成途中をパチリと激写させていただきました♪
↑こちらは、体験教室だけでなく陶芸と絵画の定期教室も開催されています、
ギャラリーさん自信の本格工房。
大きなろくろ台の数々に各種取り揃えの土、
今年の県展入選作となった大作もこちらで焼いたのだという本格的な大窯と、
その設備の充実振りには驚くばかりです。
オーナーさんも、時にはこちらの工房でキャンパスにむかって絵筆をとっておられるのだとか。
また、
「ゆっくりと生きましょう」と「穏やかな時間の波と静かな感動」、そして日々の暮らしの中の
豊かさと「癒し」をテーマとするこちらでは、
ここ湖北における、ボーダレスな人と人・心と芸術との出逢いと発見の発信基地となるべく
来年は今滋賀県内でも推し進められている「アール・ブリュット」の様々な作品展示や
各種活動が予定されているそうです。
だからでしょうか、店内に入ったときから印象的だったこのゆるやかに段差のないスロープや
ご年配の方に嬉しいであろう、階段脇の靴を脱ぐエリアにさりげなく置かれた、チェア。
車椅子等の移動も余裕を持てる広々としたスペース等確保された店内の通路や、
カフェテーブルの配置等。
更にはバリアフリーなお手洗いの場所や広さなど、そこここに
ボーダレスな「ふつう」が、さりげなくでもしっかりと配慮されているように、感じました。
ステキな「ふつう」ですよね。
そして
階段をのぼって2階は、
更に多くの
作品発表の場としての
常設展示のギャラリーと、
企画展示の
貸しギャラリー。
日常の暮らしの中に、ほっとひと息をつける豊かさと、癒しを。
そんな生活空間を提案する常設ギャラリーの中にも、
古来から重要な街道が通るここ長浜らしく、地元滋賀の作家さん作の磁器や
隣県の伝統工芸士が一品一品オリジナルで手造りする美濃焼古染付の食器や、
グルメや旅のコラムやイラストに風景画等でメディアでもコアな人気のある
無所属画家さんの絵画に、
精緻でリアルなのにどことなく愛嬌とやさしさにあふれる海外作家さんのお人形シリーズ等、
『縁』という数々のストーリーを感じさせる品々が、あなたとの出逢いを待っているかのよう。
↑こちらは、この日たまたま
まだギャラリー展示が続いていた、「さをり織り」教室の作品発表の品々です。
「さをり織り」とは、約40年程前に大阪で城みさをさんという方が創められた、手織りの
織り方のことらしいのですが。
手織りをアートとして考え、「布を織るのではなく、自分を織る」ということをモットーに
とにかく「機械のマネはしない」で、「とにかく好きに好きに織る」というのが
大切なのだそうで。
< プチ教室体験・さをり織り >
そんな「さをり織り」をプチ教室として体験できるのが、こちらの3階のお部屋。
明るい陽光が差し込み周囲の景色も抜群なこちらの3階では、
この「さをり織り」の体験プチ教室や定期開催のお教室の他にも、木目込み人形のお教室等が
開催されているのだとか。
今日は、そんな「さをり織り」のプチ教室も体験してみました♪
↑据え置き式の織機に、折り畳み式の織機…
こんな本格的なステキな織機なんて、触ったの初めてでドキドキ緊張しちゃいます~
縦糸を確認し、横糸を織るシャトルに色糸を入れて、織機の足踏みを踏んで、
シャトルをくぐらせるタイミングに、トントンと機を織るタイミング、
足を踏み込むタイミング…
ひとつひとつの基本的な手順から
丁寧に先生が教えてくださるので、初めての方でも安心です♪(ほっ!)
途中で織っている糸の色を変えたくなったとき、
同じ段の2色の色違いの織りを入れたくなったとき、
糸や織り目に、素材の遊び心を織り入れたくなったとき…
どうやって「機械のマネをしない」で「好きに好きに織って」いけばいいのか、
様々な織り方や処理の仕方も、先生はひとつひとつ丁寧に教えてくださいます。
さあ、ひととおりの基本操作方法を教えていただいたら、
今度はあなた自身の「自分を織る」を、早速始めてみましょうか♪
部屋の中いっぱいにずらりと並ぶ色とりどりの色糸の中から、
あまり考え込まずに今のあなたの心にすとんと腑に落ちる色糸を選んだなら。
早速、横糸を織り込むためのボビンに色糸を巻きつけシャトルへと装着します。
シャトルをくぐらせて、片足を踏み込んでぇ…トントン。
シャトルをくぐらせてぇ…片足を踏み込んで、トントントン…。
しばらくの間はそんなことを頭いっぱいにぶつぶつ呟きながら、無心に(笑)
うーん、そろそろ、なにか変化が欲しいかな?
私の場合は、色は同系色のまま、糸の素材感を変えてみました。
更には思い切って
色も素材も両方変えて、糸自体がカラフルに変化に富んだものも、使ってみたり♪
そんなことを考えながらトントン♪シュッシュッ♪と織り進めていくと、
なんだかどんどん楽しくなってきちゃいます!
これが、「好きに好きに織って」いくっていうことなのでしょうか…?
こういったことに慣れてくると、
定期教室の皆さんなんかは、既に縦糸の色の選択自体に変化をもたせて
本当に自由にどんどんとステキな作品を織られていくのだとか。
先程の2階のギャラリーで展示されていた作品は、そうやって織られていたものなんですねー
…すごい!
因みに、↓がこの日の私が織り上げました完成品です…(笑)
初めてにしちゃ、なかなか上出来なテーブルセンターだと思いませんか?
思うことにします!
いいんです、
初めての
「自分」との新しい「出逢い」
なんですからね…っ!
(笑)
そんなプチ教室での体験が終わったら、
1階のカフェ・スペースで軽く軽食やランチを楽しみながら、
その出会いと語らいの続きをたっぷりと堪能できるのも、こちらのギャラリーさんの
ステキなところ。
作家さんや来られた方々が「自分を取り戻す」場であって欲しいというオーナーさんの願いは、
ふとストーブにあたりながら交わされるお客さんや生徒さんの会話や笑顔に、
カウンターに腰掛けてひと休みする講座の先生の後姿に。
なんだかもう、叶っているような気もして…。
基本的にすべて手作りだという、その体に心にやさしい癒しのメニューたち。
ほかほかと胃にやさしく染み入る
温かなにゅうめんと滋賀ならではの赤こんにゃくの定食は、なんとこれで650円!
要予約推奨なお豆腐からお店で手作りしているという味噌田楽は、
なんともいえない素朴な優しい味わいなのだとか。
うーん…このお箸袋の文字は何語で、なんと書いているでしょうね…?
そんなところから広がる会話も、あるかもしれません。
……
ギャラリーの店名「テオリア」には、オーナーさんの深い想いが、込められており。
あのシンガーソングライターで作詞作曲家の小椋佳さんにもまつわる
エピソードも、あるのだとかで。
「よく観て、よく想う」。
「観想」。
この哲学用語に込められた想いに、心を馳せるとき。
あなたはもう、
このギャラリーを訪れる第一歩を既に踏み出しているのかもしれませんね…?
(情報は2012年12月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)
**********************************
十里街道生活工芸館テオリア
■所在地 〒526-0052 滋賀県長浜市神前町1-24
□連絡先TEL 0749-65-7341
■連絡先FAX 0749-65-7341
□営業時間 10:00~15:30(閉館16:00)
■定休日 火曜(祝日の場合は営業、盆時期休、年末年始休)
□アクセス JR北陸本線長浜駅から徒歩10分
■駐車場 駐車場あり(無料/2台分)
□HP なし
**********************************
ここ湖北の師走どき。
そんな近畿の北国には、昔ながらの歴史ある佇まいの中、まだまだ人知れず
熱い心をそっと抱く人々が集う、
そんな隠れ家のようなギャラリーさんがあったのを、皆さんはご存知だったでしょうか。
今日は、そんな地元滋賀・湖北を中心に
しんしんと静かに降り積もる雪のように静かにそっと、心触れ合う小さな出逢いを
大切に大切に
地道な活動を長年されてきた、そんなギャラリーさんをご紹介しますね。
< 十里街道生活工芸館テオリア >
それが、こちら↑のまるで天守閣のような佇まいを見せるビルのアート・ギャラリー&カフェ、
「十里街道生活工芸館テオリア」さん。
長浜を代表する名刹・大通寺の門前を東側へと折れ、
街角の小さなお社さん日吉神社の前を更に北へと、折れ曲がると。
大通寺の門塀に沿って南北を貫いた、十里街道という
かつて大通寺へとおまいりする人々が多く行き交ったという、昔ながらの長浜の街中の気配を
濃厚に残す界隈に出ます。
そんな歴史ある街道に面した一角に、まるで
一陣の風のように爽やかな青地に白の「テオリア」の文字が目に入る…
独特な佇まいの外観と
瀟洒なオープンカフェ・スペースもステキな、カフェ・ギャラリーさんです。
高い天井と広々としたスペースが印象的な店内1Fには、
地元滋賀や湖北、隣県等を中心とした
様々なアーティスト工芸作家さんの1点ものの作品がところせましと並べられています。
近畿の北国らしい大きなストーブの姿に、
北風と風花に凍てついた体だけでなく心までが、なんだかほっと解きほぐされそうですね。
さをり織りの手織りテキスタイルや木工品に、和紙細工。
ガラスアクセサリーに、とんぼ玉。
伊吹の天然草木染に、滋賀県大津市仰木の里に窯を構えた工芸作家さんの実用器の数々。
可愛らしくもどこかあたたかな風合いと表情の粘土人形…
なんともやわらかな表情と雅な風合いが
ギャラリーを訪れる人々の視線を惹きつけてやまない↓木目込み人形は、
本格的な伝統を受け継ぐ人形学院の教授であり常任理事でもある長浜在住の人形作家さん
渾身の手作り作品、真多呂人形で。
独特の風合いが美しい木工箸や長濱伝統の浜独楽をはじめとする木工芸品の数々は、
滋賀県は近江国今の東近江が発祥の地とも言われている木地師(きじし)の
そのたぐい稀な伝統ろくろの技の一端を、垣間見せてくれています。
隣県岐阜の山中でで自給自足の生活を営みながら生み出されるという
その粘土人形の穏やかな微笑みは、
実は全国に根強いファンを持つ、知る人ぞ知る人形作家さんの貴重な一作品だったり。
湖北長浜に遅い春の到来を告げる風物詩・曳山祭を立体的に再現した「曳山3Dシリーズ」は、
ギャラリーさんオリジナルの気品あふれる自信作。
曳山シリーズと同じく常設されている独特の青色が印象的なアクリル画は、
タイ国王の絶賛をはじめ海外各国の評価も高い、米原市在住の画家・鈴木清見さんの作品で。
絵画教室に草木染、
陶芸にさをり織、
更には
ポーセラーツと、
ここのギャラリーさんでは、そんな貴重な作品を生み出し続けるアーティストの方々から
直接、プチ教室としての体験教室にも参加できるようになっています。
↑こちらは、そんな絵画教室の先生の作品のポストカードと、ポーセラーツの食器の完成見本。
ちょうどステキなポーセラーツの体験をされているお客様がいらっしゃったので、
初めての挑戦だという
そのステキな作品の作成途中をパチリと激写させていただきました♪
↑こちらは、体験教室だけでなく陶芸と絵画の定期教室も開催されています、
ギャラリーさん自信の本格工房。
大きなろくろ台の数々に各種取り揃えの土、
今年の県展入選作となった大作もこちらで焼いたのだという本格的な大窯と、
その設備の充実振りには驚くばかりです。
オーナーさんも、時にはこちらの工房でキャンパスにむかって絵筆をとっておられるのだとか。
また、
「ゆっくりと生きましょう」と「穏やかな時間の波と静かな感動」、そして日々の暮らしの中の
豊かさと「癒し」をテーマとするこちらでは、
ここ湖北における、ボーダレスな人と人・心と芸術との出逢いと発見の発信基地となるべく
来年は今滋賀県内でも推し進められている「アール・ブリュット」の様々な作品展示や
各種活動が予定されているそうです。
だからでしょうか、店内に入ったときから印象的だったこのゆるやかに段差のないスロープや
ご年配の方に嬉しいであろう、階段脇の靴を脱ぐエリアにさりげなく置かれた、チェア。
車椅子等の移動も余裕を持てる広々としたスペース等確保された店内の通路や、
カフェテーブルの配置等。
更にはバリアフリーなお手洗いの場所や広さなど、そこここに
ボーダレスな「ふつう」が、さりげなくでもしっかりと配慮されているように、感じました。
ステキな「ふつう」ですよね。
そして
階段をのぼって2階は、
更に多くの
作品発表の場としての
常設展示のギャラリーと、
企画展示の
貸しギャラリー。
日常の暮らしの中に、ほっとひと息をつける豊かさと、癒しを。
そんな生活空間を提案する常設ギャラリーの中にも、
古来から重要な街道が通るここ長浜らしく、地元滋賀の作家さん作の磁器や
隣県の伝統工芸士が一品一品オリジナルで手造りする美濃焼古染付の食器や、
グルメや旅のコラムやイラストに風景画等でメディアでもコアな人気のある
無所属画家さんの絵画に、
精緻でリアルなのにどことなく愛嬌とやさしさにあふれる海外作家さんのお人形シリーズ等、
『縁』という数々のストーリーを感じさせる品々が、あなたとの出逢いを待っているかのよう。
↑こちらは、この日たまたま
まだギャラリー展示が続いていた、「さをり織り」教室の作品発表の品々です。
「さをり織り」とは、約40年程前に大阪で城みさをさんという方が創められた、手織りの
織り方のことらしいのですが。
手織りをアートとして考え、「布を織るのではなく、自分を織る」ということをモットーに
とにかく「機械のマネはしない」で、「とにかく好きに好きに織る」というのが
大切なのだそうで。
< プチ教室体験・さをり織り >
そんな「さをり織り」をプチ教室として体験できるのが、こちらの3階のお部屋。
明るい陽光が差し込み周囲の景色も抜群なこちらの3階では、
この「さをり織り」の体験プチ教室や定期開催のお教室の他にも、木目込み人形のお教室等が
開催されているのだとか。
今日は、そんな「さをり織り」のプチ教室も体験してみました♪
↑据え置き式の織機に、折り畳み式の織機…
こんな本格的なステキな織機なんて、触ったの初めてでドキドキ緊張しちゃいます~
縦糸を確認し、横糸を織るシャトルに色糸を入れて、織機の足踏みを踏んで、
シャトルをくぐらせるタイミングに、トントンと機を織るタイミング、
足を踏み込むタイミング…
ひとつひとつの基本的な手順から
丁寧に先生が教えてくださるので、初めての方でも安心です♪(ほっ!)
途中で織っている糸の色を変えたくなったとき、
同じ段の2色の色違いの織りを入れたくなったとき、
糸や織り目に、素材の遊び心を織り入れたくなったとき…
どうやって「機械のマネをしない」で「好きに好きに織って」いけばいいのか、
様々な織り方や処理の仕方も、先生はひとつひとつ丁寧に教えてくださいます。
さあ、ひととおりの基本操作方法を教えていただいたら、
今度はあなた自身の「自分を織る」を、早速始めてみましょうか♪
部屋の中いっぱいにずらりと並ぶ色とりどりの色糸の中から、
あまり考え込まずに今のあなたの心にすとんと腑に落ちる色糸を選んだなら。
早速、横糸を織り込むためのボビンに色糸を巻きつけシャトルへと装着します。
シャトルをくぐらせて、片足を踏み込んでぇ…トントン。
シャトルをくぐらせてぇ…片足を踏み込んで、トントントン…。
しばらくの間はそんなことを頭いっぱいにぶつぶつ呟きながら、無心に(笑)
うーん、そろそろ、なにか変化が欲しいかな?
私の場合は、色は同系色のまま、糸の素材感を変えてみました。
更には思い切って
色も素材も両方変えて、糸自体がカラフルに変化に富んだものも、使ってみたり♪
そんなことを考えながらトントン♪シュッシュッ♪と織り進めていくと、
なんだかどんどん楽しくなってきちゃいます!
これが、「好きに好きに織って」いくっていうことなのでしょうか…?
こういったことに慣れてくると、
定期教室の皆さんなんかは、既に縦糸の色の選択自体に変化をもたせて
本当に自由にどんどんとステキな作品を織られていくのだとか。
先程の2階のギャラリーで展示されていた作品は、そうやって織られていたものなんですねー
…すごい!
因みに、↓がこの日の私が織り上げました完成品です…(笑)
初めてにしちゃ、なかなか上出来なテーブルセンターだと思いませんか?
思うことにします!
いいんです、
初めての
「自分」との新しい「出逢い」
なんですからね…っ!
(笑)
そんなプチ教室での体験が終わったら、
1階のカフェ・スペースで軽く軽食やランチを楽しみながら、
その出会いと語らいの続きをたっぷりと堪能できるのも、こちらのギャラリーさんの
ステキなところ。
作家さんや来られた方々が「自分を取り戻す」場であって欲しいというオーナーさんの願いは、
ふとストーブにあたりながら交わされるお客さんや生徒さんの会話や笑顔に、
カウンターに腰掛けてひと休みする講座の先生の後姿に。
なんだかもう、叶っているような気もして…。
基本的にすべて手作りだという、その体に心にやさしい癒しのメニューたち。
ほかほかと胃にやさしく染み入る
温かなにゅうめんと滋賀ならではの赤こんにゃくの定食は、なんとこれで650円!
要予約推奨なお豆腐からお店で手作りしているという味噌田楽は、
なんともいえない素朴な優しい味わいなのだとか。
うーん…このお箸袋の文字は何語で、なんと書いているでしょうね…?
そんなところから広がる会話も、あるかもしれません。
……
ギャラリーの店名「テオリア」には、オーナーさんの深い想いが、込められており。
あのシンガーソングライターで作詞作曲家の小椋佳さんにもまつわる
エピソードも、あるのだとかで。
「よく観て、よく想う」。
「観想」。
この哲学用語に込められた想いに、心を馳せるとき。
あなたはもう、
このギャラリーを訪れる第一歩を既に踏み出しているのかもしれませんね…?
(情報は2012年12月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)
**********************************
十里街道生活工芸館テオリア
■所在地 〒526-0052 滋賀県長浜市神前町1-24
□連絡先TEL 0749-65-7341
■連絡先FAX 0749-65-7341
□営業時間 10:00~15:30(閉館16:00)
■定休日 火曜(祝日の場合は営業、盆時期休、年末年始休)
□アクセス JR北陸本線長浜駅から徒歩10分
■駐車場 駐車場あり(無料/2台分)
□HP なし
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Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│長浜