2006年12月07日
今津ヴォーリズ資料館
明治・大正・昭和の滋賀に、大きな影響を及ぼした
ウィリアム・メリル・ヴォーリス。
キリスト教伝道の志を抱いて明治38年に来日し、
のちに建築事務所を開いて、
生涯に1600件あまりもの建築設計を手がけています。
近江兄弟社学園やヴォーリズ記念病院など
近江八幡を拠点に活躍したことはよく知られていますが
今津も関わりの深いまちの一つ。
彼が設計に携わった建物がいまも残されています。

今津でのヴォーリズの足跡を訪ねるなら
ヴォーリズ通りへ。
拠点になるのは「今津ヴォーリズ資料館」。

大正12年(1923年)建築の国の登録有形文化財。
百卅三銀行今津支店として建てられ、昭和8年には
八幡銀行との合併によって滋賀銀行今津支店となっています。
図書館として活用された時期もあり、
平成15年の復元作業・耐震強化を経て資料館となりました。

鉄筋コンクリートを併用した煉瓦造りの2階建てで
木造平屋建ての日本家屋を付属していましたが
現在保存され、一般公開されているのは洋館の1階部分のみ。


館内にはヴォーリズに関するさまざまな資料が展示され、
古い建物の写真から今津の近代史を追うこともできます。
昭和12年にヴォーリズが今津幼稚園に贈ったピアノも展示されていました。

ノスタルジックな雰囲気のなか、お茶や軽食を楽しむこともでき、
写真はハーブティー200円。珈琲、紅茶、各種ジュースもあります。
黒米カレー330円も人気で、ヴォーリズセットは
地元野菜の入ったお味噌汁とごはん、おつけもので300円。
資料館で地図を手にしたら、散策のスタートです。
ヴォーリズが今津で伝道を始めたのは明治末期から大正のころ。
交通網が未整備だった滋賀県西部にキリスト教を広めたいという思いから
湖上を船で往来することを考え、大正3年(1914年)に
動力船「ガラリヤ丸」を運航させ、今津港をたびたび訪れたといいます。

今津港と琵琶湖周航の歌記念館
第三高等学校(元京都大学)水上部の小口太郎が、今津湖岸の宿で
『琵琶湖周航の歌』を披露したのが大正6年。
港町・今津の繁栄とともに数々の洋館が誕生したというわけです。

活気あふれる通りのようす
ヴォーリズ通りを西へ進むと見えてくるのがとんがり屋根の教会。
昭和9年(1934年)建築当時のまま残る日本基督教団今津教会は
幼稚園としても現役。赤レンガの門構えに白い壁が映えます。
(見学は外観のみ)


少し先へ進んだところにあるのは旧今津郵便局。
和洋折衷様式で、入り口の屋根や窓の配置に
ヴォーリズ独自の創意が見られます。
周囲の街並みに溶け込み、どこか親しみのあふれる外観です。
現在は倉庫として使われていて、見学はできません。残念!


その先に続く辻川通りには、川魚の名店などが並び
湖西の味を手土産にするのもおすすめです。

また、資料館そばにある今津の商工会館は
ヴォーリズの木造建築の流れを受け継ぎ、平成15年に建てられたもの。
地元の木材が使われ、これからのまちづくりを象徴する建物です。

※情報は2006年12月現在。詳しくはお問い合わせください。
*************************************
今津ヴォーリズ資料館
★住所 高島市今津町今津175
★電話 0740-22-0981
★開館 10:00~17:00
★入館料 無料
★休館 月曜(祝日の場合は翌日休)・年末年始(12月29日~1月3日)
★地図
地図はこちら
ウィリアム・メリル・ヴォーリス。
キリスト教伝道の志を抱いて明治38年に来日し、
のちに建築事務所を開いて、
生涯に1600件あまりもの建築設計を手がけています。
近江兄弟社学園やヴォーリズ記念病院など
近江八幡を拠点に活躍したことはよく知られていますが
今津も関わりの深いまちの一つ。
彼が設計に携わった建物がいまも残されています。

今津でのヴォーリズの足跡を訪ねるなら
ヴォーリズ通りへ。
拠点になるのは「今津ヴォーリズ資料館」。

大正12年(1923年)建築の国の登録有形文化財。
百卅三銀行今津支店として建てられ、昭和8年には
八幡銀行との合併によって滋賀銀行今津支店となっています。
図書館として活用された時期もあり、
平成15年の復元作業・耐震強化を経て資料館となりました。


鉄筋コンクリートを併用した煉瓦造りの2階建てで
木造平屋建ての日本家屋を付属していましたが
現在保存され、一般公開されているのは洋館の1階部分のみ。




館内にはヴォーリズに関するさまざまな資料が展示され、
古い建物の写真から今津の近代史を追うこともできます。
昭和12年にヴォーリズが今津幼稚園に贈ったピアノも展示されていました。

ノスタルジックな雰囲気のなか、お茶や軽食を楽しむこともでき、
写真はハーブティー200円。珈琲、紅茶、各種ジュースもあります。
黒米カレー330円も人気で、ヴォーリズセットは
地元野菜の入ったお味噌汁とごはん、おつけもので300円。
資料館で地図を手にしたら、散策のスタートです。
ヴォーリズが今津で伝道を始めたのは明治末期から大正のころ。
交通網が未整備だった滋賀県西部にキリスト教を広めたいという思いから
湖上を船で往来することを考え、大正3年(1914年)に
動力船「ガラリヤ丸」を運航させ、今津港をたびたび訪れたといいます。


今津港と琵琶湖周航の歌記念館
第三高等学校(元京都大学)水上部の小口太郎が、今津湖岸の宿で
『琵琶湖周航の歌』を披露したのが大正6年。
港町・今津の繁栄とともに数々の洋館が誕生したというわけです。

活気あふれる通りのようす
ヴォーリズ通りを西へ進むと見えてくるのがとんがり屋根の教会。
昭和9年(1934年)建築当時のまま残る日本基督教団今津教会は
幼稚園としても現役。赤レンガの門構えに白い壁が映えます。
(見学は外観のみ)



少し先へ進んだところにあるのは旧今津郵便局。
和洋折衷様式で、入り口の屋根や窓の配置に
ヴォーリズ独自の創意が見られます。
周囲の街並みに溶け込み、どこか親しみのあふれる外観です。
現在は倉庫として使われていて、見学はできません。残念!



その先に続く辻川通りには、川魚の名店などが並び
湖西の味を手土産にするのもおすすめです。


また、資料館そばにある今津の商工会館は
ヴォーリズの木造建築の流れを受け継ぎ、平成15年に建てられたもの。
地元の木材が使われ、これからのまちづくりを象徴する建物です。

※情報は2006年12月現在。詳しくはお問い合わせください。
*************************************
今津ヴォーリズ資料館
★住所 高島市今津町今津175
★電話 0740-22-0981
★開館 10:00~17:00
★入館料 無料
★休館 月曜(祝日の場合は翌日休)・年末年始(12月29日~1月3日)
★地図

Posted by しがまにあスタッフ at 23:59
│高島
この記事へのコメント
今津ヴォーリズ資料館を丁寧にご紹介されていたので、
リンクを付させて頂きました。
ほんだ建築-身の回り・マキノ高島若狭地域情報ブログ10/11/07
リンクを付させて頂きました。
ほんだ建築-身の回り・マキノ高島若狭地域情報ブログ10/11/07
Posted by honda at 2010年11月07日 16:16
honda様
お知らせいただきありがとうございました。
少し古い記事ですが、お役に立てば幸いです。
お知らせいただきありがとうございました。
少し古い記事ですが、お役に立てば幸いです。
Posted by しがまにあスタッフ
at 2010年11月07日 19:55
