苗村神社 (長寸神社)

しがまにあスタッフ

2009年03月19日 20:00

この度「しがまにあ」で記事を書かせていただく事になりました、『れお』と申します。

サクサク読みやすく、咲く咲く話題をお届け出来るよう、
元気イッパイ頑張っていきますので、よろしくお願い致します!


花薫り、心和らぐこの季節。
心地よく吹き抜けるそよ風と共に出逢ったのは、「苗村神社」





4月20日には「苗村祭り」
5月5日には「節句祭り」が行われ、流鏑馬(やぶさめ)などでも有名な神社です。

お祭り、節句に先駆けてご紹介したいとおもいます。

苗村神社は、近郷33町村の氏神として鏡山の東麗に建つ古社で、
平安時代にまとめられた全国の神社一覧「延喜式神名帳」に記されている
「長寸神社」とは、この「苗村神社」のことを記しています。

大きな鳥居をくぐると目に飛び込んでくるのは室町時代に建てられ、重要文化財に指定されている

                 「楼門
              

苗村神社は名建築揃いと言われており、楼門以外にも、


「東本殿(重要文化財)」               「西本殿(国宝)苗村神社提供」               














       「神輿庫(重要文化財)」
       「境内社八幡社本殿(重要文化財)」       
       「境内社十禅師社本殿(重要文化財)」
  
       など。国宝をはじめとした重要文化財が並びます。


でも、苗村神社・・・
これだけじゃないんです。

それがこちらっ!!!
     
  
    「不動明王立像(重要文化財)苗村神社提供   
こちらも重要文化財に指定されている、木造の不動明王立像。
(拝観は事前に要申込み)

像高は、96.9センチ。体躯の肉付けは豊かで、顔の風貌は厳しく
平安末期の作風を示しているとされてましたが、右手の肘を後方に引き、左手をまっすぐに伸ばし手先を正面に持ってきて力むところなど、鎌倉時代的な要素が強いことから、鎌倉時代でも早いころに造られた像と考えられています。



   




さて苗村神社ですが、

主神
那牟羅彦神(なむらひこのかみ)那牟羅姫神(なむらひめのかみ)

この「二柱」の神様はこの地方に初めて工芸技術を伝え広めた産土(うぶすな)の神様で、諸願成就の神様とされています。

國狭槌尊(くにのさつちのみこと)

この神様は、国土を開発し、五穀の豊穣と財宝の恵みをつかさどる神様で、「子守大明神」として
幼児を護る神様としても知られています。

相殿神
大國主神(おおくにぬしのかみ)
事代主神(ことしろぬしのかみ)
素盞鳴尊(すさのをのみこと)

この「三柱」の神様は、福徳を授け、良縁を結び、悪疫を滅し、更に五穀の豊穣を護る神様とされています。

子どもの守護神とあるだけに、境内には子どもをあやす姿の像が鎮座しておられました。


おもな御利益をまとめると、

安産  ・子宝  ・子供の守り神  ・良縁 


こちらは、子どものお守り(500円)
                      見た目もかわいらしい

そして・・・
縁結び!!
大事ですよ。これは・・・。【画像左】

男性用はカッコ良い黒がベースとなっているお守り(500円)
女性用は淡いピンクがベースとなっているお守り(500円)
彦の神、姫の神のように可愛いお守りです。
お守りのひもが、いじらしい。。。
宮司さん・・・。   ナイスです

こちら【画像中央】は、
「6つの瓢箪」を「むびょう」=「無病」とかけたひょうたん守(600円)
瓢箪の中には、6つの臓器に見立てられた小さな瓢箪が納められています。                

そして【画像右】ただただ可愛い!の言葉しか出ない金運だるま(500円)                                                  


                   国宝である西本殿から東参道を進み、車道を挟んだ先には
                   苗村神社ではなく、『長寸神社』の名の立派な鳥居が。
                   


                『長寸神社』の鳥居を抜けると、「東苗村古墳群」が右手に広がります。
                         なんとも心地よい静寂を進むと。。。
                       


  狛犬さん、こんにちは。
  苗村神社の狛犬さんは、なんとも愛らしい感じがする狛犬さんです。
   


               狛犬さんの奥には、先ほども登場した『東本殿(重要文化財)』




                    狛犬さん。あ・うんの呼吸で苗村神社を守ってます。


さて。子どものおもりをする像が境内に鎮座している苗村神社。
もう一つ、像があるんです。

それが、こちら!
    
『御神馬』です。【画右は節句祭り時の御神馬(苗村神社提供)】

苗村神社では、
4月20日に苗村祭、
5月5日に節句祭りが毎年執行されています。

4月20日の苗村祭では、御幣を先頭に神馬7頭と、神輿3基。
甲冑武士、大太刀などをてにした古式ゆかしい風体で約5キロメートルの御旅所まで
渡御が繰り広げられるお祭りで、

5月5日の節句祭りでは、神輿3基が出て、境内いっぱいに神事が営まれます。
【画像左 祭りの様子(苗村神社提供)】
夕方近くになると、十頭の神馬により「馬かけ奉納」が執り行われ、
祭りでは「流鏑馬」(やぶさめ)を見ることが出来ます。
【画右 流鏑馬の様子(苗村神社提供)】
    

なお、苗村神社では三十三年に一度、行われる大祭があり、
三十三集落の末社をもった神社で、その神社が一同に会して祭礼行事が執り行われることになっているため、
三十三年に一度なんだとか。

神様が各神社へと、お迎えに通るとされる「たいこ橋」








次回の、「苗村神社三十三年式年大祭」は、平成26年10月に斉行予定となっています。


子どもさんの守護にお守りを。
良縁の縁を求めて訪れても。
狛犬さんに逢いに行かれるのもいいかもしれません。

お出かけにも良い季節となってきました。
国宝をご覧に出かけてみてはいかがでしょうか。





■情報は2009年3月現在。詳しくは、直接お問い合わせください。■


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苗村神社
□住所 滋賀県蒲生郡竜王町綾戸467
■電話 0748-57-0160
□参拝時間 常時開放(境内自由)
■拝観料 無料 
□年中無休
■駐車場 有り
□場所 地図はこちら
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