滋賀県最高峰、
標高1377mの伊吹山。
日本百名山のひとつに数えられる山でもあります。
今回は、伊吹山登山をして山頂から見下ろす、滋賀の風景をお届けしようと、取材の日を迎えたのですが、
あいにくの曇り空
滋賀の南部、京都辺りは晴れ模様だったようですが、湖北地区のみ空模様がいまいちだったようです。
小雨もぱらぱら
見えるはずの伊吹山は雲の中に隠れてしまって見えません。
それでも、麓の方に車を走らせていくと、雄大な伊吹山が姿を現してくれました
車を登山口へ。雨のせいか人の姿が全く見えず。
3合目まで一気に登れるゴンドラも、7月まで休業中です。
登山口に来ると、登山に慣れた方々が、雨用に装備を身につけて登っていかれました。
雨さえ降っていなければ、と思いつつ、軽装備の私達はここからの登山を断念。
岐阜県側に登り口のある、
伊吹山ドライブウェイを目指すこととなりました。
料金は、普通車、軽自動車共に
3000円。
ちょっと高いかなという感もありますが、山頂付近まで続く道路の維持、管理を考えると
仕方がないのかもしれません。
山頂までは
17キロのドライブです。
料金所の方から、今上から降りてきたばかりだけど、山頂からの景色は望めなかったと
言われました。期待感をほとんど持たずに、進んでいくこととなりました。
辺りは、薄っすらと霧で覆われ、白い景色が濃くなったり、薄くなったりを繰り返しながら、
登っていきます。スタートは
岐阜県。その後、滋賀県、岐阜県の境を行ったりきたりしながら、
山頂に向かっていきます。
料金所手前の駐車スペースには何台か車が停まっていたものの、後ろから追ってくる車もなく
対向車も一台あったのみです。
途中、
12キロ地点にはお茶屋さんのような建物が見え、展望台もあるようです。
(上平寺越駐車場)。晴天の日には、琵琶湖や岐阜県側の濃尾平野が一望できる絶景ポイント
だそうです。
山頂駐車場に到着
この日は、車が数台停まっているだけでしたが、天気の良い日や夏場には駐車場がいっぱいになるんだとか。
駐車場は、
標高1260m。
本当の山頂に行くには、ここに車を停めて、
遊歩道を歩いていくこととなります。
山頂に向かって、
3つの遊歩道が作られていて、
西遊歩道、中央遊歩道、東遊歩道とが
あります。ただし、東遊歩道は、道幅が狭いため、
下り専用。
私達は、中央遊歩道から山頂を目指しました。
中央遊歩道は、かなりの急勾配。階段がずっと続いています。
山頂まで
約20分だそうです。
料金所の方は、今日は景色はお勧めできない旨を仰っていましたが、
歩いてみると、山頂付近に霧はなく、身近な高山植物たちは十分に観察することができました。
ここ伊吹山の山頂付近は、高山植物のお花畑散策を楽しむことができます。
信州等でよく見られる高山植物が、咲いていたり、また、ここで独自に進化していった、
伊吹山にしかない植物も多数存在しています。
日本武尊像に到着。
山小屋も近くに見られます。
ここでは、伊吹山登山記念のバッチや、伊吹そば、杖など、土産品、実用品などが置かれていました。
三角点です。ここが本当の伊吹山の山頂
三角点付近には、
伊吹山観測所跡が残っています。(写真左上の柵で囲われたあたり)
伊吹山での観測は、1919年に始まり、2001年に終了されています。
観測所の職員達は、夏はドライブウェイがあるものの、冬は下の登山口から自力で登ったのだそうです。10日位の交代勤務だったのだとか。
雨水をろ過して飲用水を作り、食料は自力で持って上がり、物に寄っては夏に備蓄してと生活していく上で、工夫、苦労があったようです。
そんな中、伊吹山の気象にまつわる様々な観測が、行われていたそうです。
目を眼下に向けると、山頂に霧はないものの、真下には雲が広がっています。
素晴らしい景色。
眼下は濃尾平野付近でしょうか?
足を西に向けていくと、米原市内、そして湖北に広がる平野へと続いていきます。
眼下の雲も、薄くなっていって、よく見れば、琵琶湖岸、琵琶湖に浮かぶ竹生島が見えます。
帰りは、西遊歩道へと、歩みを進めました。
こちらはなだらかな坂。西遊歩道の入り口から山頂を目指した場合、40分かかるそうです。
辺りが明るくなってきて、何となく紫外線を感じます。
遠くに黄色いお花畑。
遠くの山並み、近くの高山植物を眺めながら、時には立ち止まって、風景を目に、写真に焼き付けます。
どこかから、かっこうの声。うぐいすの声…
高山植物は
採取禁止
とるのは心と写真のみに。
下ってきた先に、関が原行きの路線バスが。
関が原駅と大垣駅から路線バスが出ています。
少人数の場合、片道バスを使って、片道を自分の足で、というコースもよいのではないでしょうか?
■名阪近鉄バス(伊吹山直行バス):
http://www.mkb.co.jp/bus/bc/bcb/2006ibuki/2007ibukikine_info.htm
また7月15日~8月31日まではドライブウェイは午前3時から営業。
米原市上野の登山口から夜間登山される人も増え、伊吹山からのご来光を拝むことができます。
3合目まで一気に登ることができるゴンドラは7月から再オープン
■伊吹山ゴンドラ(ピステジャポン伊吹)
料金:往 復 大人¥1500 子供¥700
片 道 大人¥800 子供¥400
HP:
http://www.ibuki-pj.com/
駐車場にある西の茶屋付近で、昼食。
西の茶屋には、伊吹牛乳、伊吹そば、伊吹カレーなど、軽食コーナーがあります。
写真は、西の茶屋で購入の伊吹牛乳、伊吹ヨーグルト、そして、持参の木ノ本つるやのサラダパン
コッペパン。
食べているうちに、今まで以上に霧が立ち込めてきました。
山の天気は変わりやすいです。
思えば、あんなに素敵な雲海はなかなか望めないのではないでしょうか?
素晴らしい景色を見せてくれた山に感謝です。
■伊吹山ドライブウェイ
期間:春季4月~7月14日 時間:8:00~20:00
夏季7月15日~8月 3:00~22:00
秋季9月 8:00~20:00
10月 8:00~19:00
冬季11月~ 8:00~18:00
*12月第2月曜~4月第1金曜は営業休止。
通行料:軽・普通自動車 3000円
自動二輪車 2100円
マイクロバス 7500円
HP:
http://www.ibukiyama-driveway.jp/
※情報は2007年6月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
伊吹山登山口
★住所 米原市上野伊吹山
★地図 伊吹山登山口
地図はこちら
伊吹山ドライブウェイ
★住所 岐阜県関が原町関が原
★地図
地図はこちら