みなさん、お花見はどちらへお出かけでしたか?
滋賀咲くブログの
「桜」フォトラバコンテストでも100件を超える
滋賀の桜の写真をお送りいただき、ベストショットが寄せられました。
さて、ソメイヨシノは終わりましたが、ヤマブキ、ツツジ、シャクナゲ、ショウブと
花の盛りはまだまだこれから! 花暦を片手に散策を計画中という方も多いことでしょう。
そこでゴールデンウイークに向けてとっておきの花見情報をお届けします。
これからまさに盛りを迎えようという花
「藤」のなかでも
県内屈指の銘木といえば草津市志那町にある
三大神社の藤。
滋賀県の自然記念物に指定されている
樹齢推定400年の
ノダフジの古木を、見ることができます。
(写真:びわこビジターズビューロー)
見ごろは毎年4月下旬から5月上旬(写真は例年のようす)。
開花期にあわせるように、
春の大祭が5月3日(祝)に行われ
GW期間にはさまざまな催しも予定されています。
(写真:びわこビジターズビューロー)
夫婦円満の幟旗が見えるのは、ここの祭神三柱のうち
「志那津彦命」と「志那津姫命」が夫婦神だから。
おしどり夫婦として知られる神様なんだそうです。
ぜひあやかりたいものですね、みなさん!
<開花期間中の催し>
■4月29日(祝) お湯上げ式(午後3時~)
■5月3日(祝) 春の例祭 式典・サンヤレ踊り奉納・神輿御渡
■5月4日(祝) 大正琴演奏 青松会(午前11時~)
■5月5日(祝) 奉茶会(午前8時~)
野点会(午前10時~午後3時)
■5月6日(休) 野点会(午前10時~午後3時)
筝と尺八演奏(午前10時~)
■期間中 藤花盆栽展
物産品の販売
夜間ライトアップ(午後6時~午後8時)
また期間中は保全協力金として1人あたり、個人200円、団体(20人以上)150円、
団体(50人以上)100円、常時鑑賞者500円、中学生以下無料。
こちらの写真は昨年のようす
上品な薄紫の花が藤棚から幾本も垂れる姿は優雅そのもの。
花の房は長いものでは2m近くにもなるそうです。
その穂の長さは“地につくほど長い”と称され、
古くから
「砂擦りのふじ」と呼ばれてきました。
三大神社は天智4年(665年)の創祀と伝えられる古社。
藤の歴史も古く、およそ1300年前、天武天皇(675~686在位)の命により、
大化の改新で藤原鎌足が果たした功績を後世に伝え、藤原氏の隆盛を記念して
植樹されたものが始まりといわれています。
その後、巨木となりましたが、織田信長の兵火(推定1571年)によって
一度消失してしまっています。
しかし株元から芽生えた若木がまた次第に繁茂し、
いままた美しい花を見せてくれているというわけです。
美しさだけでなく、その強い生命力でも人々をひきつけてきたのでしょう。
取材にうかがったのは21日の今週月曜。まだまだ花はつぼみでしたが
連休のころ、開花を迎えそうとのこと。
開花状況は草津市観光物産協会の
HPで見ることができます。
開花時、一面に下がる房から考えると、
たくさんの木が植えられているのかな、と思ったのですが
藤棚の下をのぞくとほんの数本の幹が
参道に向かって長々と枝を広げていることがよくわかります。
こちらは本堂。ここでぜひ観てほしいのが奥に鎮座する
石燈籠です。
高さ225cmとさして大きくはありませんが、「正応4年(1291年3月)
の刻銘があり、鎌倉時代の作。
国指定の重要文化財です。
六角形をしており、竿の部分まで六角形にした大変珍しいもの。
細かく、丁寧な造りは
鎌倉期の石造美術を代表するものといわれています。
境内はさほど広くありませんが、静かな集落のなかで
落ち着いたたたずまいがあり、手入れの行き届いたようすから
地元の人から長年信仰を集めてきたことがうかがえます。
また、同じ志那町にある
志那神社と
惣社神社にも境内に藤があることから
「志那三郷の藤」とも呼ばれ、三社をめぐる人もあるとか。
藤の時期には多くの人でにぎわう三大神社。
カメラや絵筆をもって、ぜひ出かけてみてください。
※情報は2008年4月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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三大神社
★住所 草津市志那町309
★電話 草津市観光物産協会 077―566―3219
★拝観 催し期間中は保全協力金要
★HP 協会
http://www.kanko-kusatsu.com/news/dt_26.html
三大神社藤古木保存会について
http://www.kanko-kusatsu.com/guide/detail.php?SID=44
★地図
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