琵琶湖博物館と「びわ湖の日30周年」

しがまにあスタッフ

2011年06月30日 20:00

いよいよ明日7月1日は「びわ湖の日30周年」。

県内各地でさまざまな催しが予定されていますが
なかでもぜひおすすめしたいのが
「滋賀県立琵琶湖博物館」です。


湖をテーマにした博物館としては日本最大規模。
淡水魚の水族館をはじめ、子どもから大人まで楽しめるこの施設は
今年で15周年を迎え、
びわ湖の日にあわせて特別なイベントが企画されています。



「あさ、ひる、ばん 博物館を楽しもう!」
銘打って企画されたイベント。
その名の通り、7月1日(金)、2日(土)、3日(日)の3日間
朝の9時30分から夜の9時まで開館。

しかも期間中は入館無料・駐車場も無料!
夕方からは草津駅西口から無料シャトルバスも運行されます。



水族展示バックヤード・ミニ体験ツアー(先着順)や生ライブなどだけでなく、
夜間水族展示、夜の昆虫観察、星空観察会など夜間ならではの企画も盛りだくさん。

7月1日(金)の午後2時からはエフエム滋賀の公開生放送が行われるほか
7月3日(日)には「さかなクン」のトークショーも。


また、博物館の活動に共感し、共に活動していこうというグループを募る
「はしかけ制度」も10周年。
その各グループの協力のもと、「クマの骨を組み立てよう」
「めざせ珪藻マスター~珪藻ゲットだぜ~」「田んぼのエビ類を観察しよう」
「土のペンダントづくり」(先着順)などユニークな体験イベントも目白押し。

詳しいスケジュールはこちらをご覧ください。→ イベントスケジュール


広い館内は見どころ満載。一日中楽しめます。

早速案内してみましょう。



正面玄関を入り、エスカレーターで2階へ上がったところ。
ここからスタートするのがA展示室「琵琶湖のおいたち」。



まるで岩山のようですが、およそ2億5千万年前から自然環境の変遷を
琵琶湖のおいたちをたどりつつ紹介しています。



圧巻は巨大な象の骨。その足のあいだを抜けていく順路は子どもたちに人気。



研究・調査の現場が再現され、化石・岩石・鉱物の標本なども展示。




同じく2階のB展示室のテーマは「人と琵琶湖の歴史」。

入ってすぐ目をひくのは巨大な丸子船です。



ここでは琵琶湖と人とのかかわりの歴史を
湖底遺跡や湖上交通、漁業のようすなどを通して知ることができます。



昔ながらの漁の方法や、琵琶湖観光の歩みなども。



B展示室を出ると、長い渡り廊下へ。
ここが実は琵琶湖を一望できるビュースポットなんです。





C展示室のテーマは「湖の環境と人々のくらし」。


入ったところには琵琶湖盆地の巨大地図。
ここへ来るとみんな「自分の家はどこかな~?」と探したくなるんですよね。




くらしの変化と琵琶湖の環境を知る展示。
家電製品やおもちゃ、レコードなど当時の風俗を象徴するものたちが並び
思わず「なつかし~!」の声が。



戦後、洗濯機だけでもこれだけ移り変わってきてるんですね。




典型的な滋賀の農家を移築した展示。
農村のくらしと自然の深いかかわりを思い出させてくれます。




そして「びわ湖の日」制定のきっかけともなった水質・環境問題のコーナー。



琵琶湖の富栄養化による赤シオの発生に
滋賀のお母さんたちが立ち上がったのでした。

私はまだ子供でしたが、運動のことはよく覚えています。
学校でも水質調査の課外授業などありましたよね。

あれから30年。地道な努力で一人ひとりの意識を変えてきた淡海人たち。
滋賀が環境先進県といわれるゆえんです。



さて、ここから先はお待ちかねの水族館。

9月4日(日)までは「レッドリストの魚たち」も開催中です。




そして琵琶湖博物館の名物といえば、巨大なトンネル水槽。



竹生島周辺の水中のようすが再現されています。


琵琶湖のさまざまな生き物を、その生息環境ごと、あるいはテーマごとに展示。




もちろん、琵琶湖の水辺にすむ鳥たちも。



こちらは県の鳥「カイツブリ」。

そういえば「びわ湖の日」を前に琵琶湖一周を歩いている
野洲のおっさんカイツブリは無事、旅を終えたでしょうか…?



館内には淡水魚の保護・増殖センターもあり
希少種の繁殖などに大きな成果を挙げているのもこの博物館の功績。




こちらは子どもたちに好評の「ふれあい体験室」。



魚たちに実際に手でふれて、親しむことができます。
思えば昔と違って魚とりで遊ぶ子どもたちの姿を見なくなりましたよね。


この日はタイミングよく「チョウザメ」のえさやりを見ることができました。



淡水魚ながら全長2メートル近く、大迫力。



1階のディスカバリールームでは、五感を使って体験学習できます。




そのほか図書室や情報利用室、ホールなどもあり
ミュージアムショップやミュージアムレストランも好評。



とくにレストランでは、ブラックバスを使った料理が話題を呼んでいます。


館内だけでなく、周辺には太古の森などが再現され
萱ぶき民家の「生活実験工房」の隣では古代米などが栽培されていました。



とにかく、何度足を運んでも知的好奇心をくすぐられ、
琵琶湖の知らなかった一面を発見できる琵琶湖博物館。


多彩なイベントが開かれるこの機会をぜひお見逃しなく。







※情報は2011年6月現在。詳しくは直接お問い合わせください。


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滋賀県立琵琶湖博物館

★住所 草津市下物町1091番地
★電話 077-568-4811
★開館時間 (通常時)9:30~17:00(入館は16:30まで)
       ディスカバリールームの入室は9:30~16:00まで
★休館日 月曜(休日の場合は開館)
★HP   http://www.lbm.go.jp/    
★地図  地図はこちら 



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