１１月も半ばを過ぎ、冬の訪れを間近に感じるようになってきました。
そして３月に始まった
国宝・彦根城築城４００年祭も、いよいよクライマックスです。
ひこにゃん人気も後押しして、お祭りは大盛況。
名残惜しい国宝・彦根城４００年祭をちょっと違った角度から楽しもうと、
お堀に浮かぶ屋形船を、初雫が楽しんできました。
彦根城お堀めぐりは、玄宮園前の船着場から発着します。
１０時から１時間ごとに出発。
予約をされるほうが確実ですが、空席があれば直前でも乗せていただけます。
１４時の便に間に合うかな～と、少し急ぎ気味に歩いていると、お堀を進む船を発見。
穏やかなお堀の水上をゆったりと進んでいます。
船は２艘あり、乗客の人数に合わせて、１艘になったり、２艘になったり。
私が乗る船は、１４時１０分発の２艘目の船になりました。
２艘目の船が帰って来ると、降りてこられる乗客の方々の、
よかったわ～
また、春に乗りに来るわ
との声。
これからの船旅が楽しみです。
料金を支払い、頭を低くして、中に。
彦根のお殿様に対して、頭が高いと失礼に当たると、いうことで屋形の屋根が低くなっている
とのお話でしたが真相は…。
中には畳が敷かれてあり、ひざ掛けが用意されています。
これからますます寒くなる船内。これ一枚だけでとっても暖かく、重宝です。
準備を整え、出発です。
船頭さんが左右に見えてくる情景を説明してくださいます。
まず一番最初にお話くださるのが、水戸から贈られたという二季咲桜。
船着場に向かう途中の歩道からよく見えるのですが、内堀の船から見るのも、また一興です。
今は秋の時期の桜の花が咲き始めています。
遠くから見ると、何となく白いものがあるのかなと言う程度しか分からないのですが、
近くで見ると、寒い風景の中咲いているのがとってもかわいらしく、けなげな雰囲気。
その後すぐに見えてくるのが、表門橋。
こちらの屋形船は、彦根城の内堀を３/４航行し、途中、橋を２本くぐります。
この橋をくぐるのが難関なのだそうで、屋形船の航行が始まった当時はよく橋の柱にぶつかって
いたとか。
そして、この橋をくぐるために、屋形船の屋根が低く設計されたのだそうです。
低いと言っても、座っている分には十分にスペースがありますので、ご心配なく。
さぁ今回は、無事通過です
お堀沿いに立ち並ぶ桜の木は、紅葉が見られますが、
時折現れるもみじの木は、
まだもう少し早いようです（１１月上旬現在）
１１月後半には、お堀の船上から、
紅葉狩りが楽しめるでしょうか？
２つ目の橋、大手橋をくぐると、白鳥、黒鳥がお出迎え。
少し進むと、右手に彦根城天守閣が見えてきます。
私は、船の左側にいたのですが、屋根の窓からも見えますし、船がUターンして
帰途に着くときにも、見上げることができます。
１０分前に出発した船とすれ違い。
思わず、手を振ってしまいます。
そしてすぐに左手見えてくるのが、滋賀の有名な建築家、ヴォーリズの建てた洋館です。
今は、市民活動センターとして使用されているのだそうです。
左手に中学校が見え、子供達の声以外は静かな界隈です。
ここで船はUターン。エンジン音が止まり、４００年前の彦根城のお堀の情緒を感じたりもします
左手を見ると、石垣の工事中。石垣に数字が書かれていて、一度石を外し、
補強した後、また同じように積み上げていくのだそうです。
お堀の石垣の積み方には牛蒡（ごぼう）積みと言われる江戸初期のもの。
鉢巻石垣と言われる後期のものがあるそうです。
言われてみて、新たに石垣を見てみると、確かにお堀の奥の方は、やや粗い感じの石垣。
船着場方面に戻っていくにしたがって、洗練された美しい石垣になっていきます。
彦根城お堀めぐりは、国宝・彦根城４００年祭に向けて、スタートしましたが、４００年祭が終了後も
就航するそうです。
冬はコタツで温まりながら、春は桜を愛でながら。
四季折々の風景が楽しめます。
数年後は中堀にも船を走らせる予定だそうです。
最後の橋の下も、無事に潜り抜け。
帰って来ました。
船着場を一端行き過ぎ、玄宮園の白壁を左手に見ながら着岸です。
およそ５０分程度の穏やかな船の旅。
同じ場所でも、歩くのと、船に乗るのでは、随分と目線が変わります。
船頭さんの案内を聞きながら、ゆったりと彦根の歴史に思いを馳せるのもよいものでした。
私もまた、春の桜満開の時期に乗ってみたいな～と思います。
国宝・彦根城築城４００年祭開催中。～１１月２５日（日）まで。 HPは
こちら
主なものをご紹介します。
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光の祝祭 彦根城ライトアップ「ひこね夢灯路」
期間：開催中〜12月2日（日）、18:00〜21:00
場所：彦根城周辺
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特別展「井伊家十四代物語」
期間：開催中〜11月25日（日）
場所：開国記念館
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特別展「まねき猫展」
期間：開催中〜11月25日（日）
場所：天秤櫓
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特別展「ホリ・ヒロシ人形姫絵巻」
期間：開催中〜11月25日（日）
場所：西の丸三重櫓
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クロージングセレモニー
日時：平成19年11月25日（日） 15:30～17:30
場所：滋賀県立彦根東高等学校体育館（彦根城域内）
９月にご紹介した玄宮園（しがまにあお出かけ体験
玄宮園で虫の音を聞く会）では、
いよいよ
本日からライトアップが始まります。
写真はびわこビジターズビューロー
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錦秋の玄宮園ライトアップ
期間：2007年11月15日～12月2日 18:00～21:00（入場は20:30まで）
開場：玄宮園
参加料：大人500円、小・中学生200円
※情報は2007年11現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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NPO法人小江戸彦根
★場所 彦根城玄宮園前船着場
★電話 080-1461-4123
★時間 10:00～15:00
★料金 大人１２００円 小学生以下６００円
★HP
http://koedohikone.sakura.ne.jp/blog.cgi
★地図
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