三橋節子美術館と長等公園の桜

しがまにあスタッフ

2010年03月25日 20:00

いよいよ桜のつぼみもふくらんできましたね。スタッフのふみさーです。

毎年春、桜の見どころをご紹介している「しがまにあ」ですが
今回はこの季節にあわせて、ぜひ訪ねてみてほしいアートスポットをご紹介します。


大津随一の桜の名所、長等公園


満開のころのようす(写真:びわこビジターズビューロー)

周囲には三井寺や琵琶湖疏水など花見スポットが数多くあり、
開花の時期には多くの人でにぎわいます。



この公園の歴史は古く、明治35年、県内最初の公園として開園され
桜の植林も進められてきたそうです。

その緑豊かな公園内につくられたのが、この地にゆかりの深い画家・三橋節子の
作品を集めた「長等創作展示館(三橋節子美術館)」。



観覧料:大人210円、高大学生150円、小中学生100円



美術館は町を見渡す高台にあり、節子の住まいもすぐ近くにありました。


三橋節子といえば、「千団子」「花折峠」「三井寺の晩鐘」」など大津の風景や
「余呉の天女」「湖の伝説」など近江の昔話を基にした作品で有名。

夭折の画家として知る人も多く、1973年に利き手である右手を癌により切断。
その後も左手で創作を続けましたが、幼子を残し35歳の若さで他界しています。


※館内は撮影禁止です。特別の許可をいただいて撮影しています。

絵画にかける情熱はいまも作品に残され
とくに「朱」と「白」の美しさはみる者の心をぐっと引きつけます。



今年は開館15周年。年末まで開催されている記念展のテーマは
「三橋節子の愛と死」。



資料のほか、スケッチブックなどの遺品や節子の写真も展示されています。



館内には節子愛用のピアノも残されていて、著作を購入することもできます。



また、館内では美術教室や美術サークルの活動なども盛ん。



取材に訪れた日はデッサン教室で、みなさん真剣なまなざしでした。
また、三橋節子の夫である画家の鈴木靖将氏も教鞭をとられることがあるとか。



公園内の桜はまだつぼみ。



満開のころが待ち遠しいですね。

(写真:びわこビジターズビューロー)


園内は庭園が整備されているほか、晴れた日には遊具で遊ぶ子どもたちでにぎわいます。



山頂へ登ると、野鳥観察の森も。



まちの喧騒を離れて、しばしリフレッシュできる公園です。


また、ソメイヨシノの時期を逃しても、少し足をのばして
長等神社でしだれ桜を楽しむのがおすすめ。



古い町並みのなかに、朱色がひときわ目をひく楼門は大津市の指定文化財。



ここでは年に数度、コンサートなども催されるそうです。



長等公園周辺をぐるりとめぐって、それぞれの花の風情を楽しむもよし。


琵琶湖疏水のライトアップも楽しみですよね。


ぜひ誘いあってお出かけください。







※情報は2010年3月現在。詳しくは直接お問い合わせください。



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長等創作展示館 三橋節子美術館 
★住所  大津市小関町1-1
★電話  077‐523‐5101
★開館  9:00~17:00(入館は16:30まで)
★休館  月曜(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日曜は開館)
★地図  地図はこちら


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