2007年08月30日
西堀榮三郎記念 探検の殿堂
まだまだ残暑が続く日々。皆さん夏ばては大丈夫でしょうか?
先週に引き続き、スリルと涼を求めて、東近江市にある探検の殿堂で南極を体験してきました。


探検の殿堂は、日本の初代越冬隊長として南極観測に携わった、西堀榮三郎の記念館として
建てられています。西堀は京都出身ですが、父、祖父が東近江市生まれの縁で、この地に
建設されたそうです。

西堀榮三郎をご存知ない方でも、雪山賛歌は馴染みの方が多いと思います。
もともとアメリカの民謡だった曲に日本語の詞をつけたのが、西堀榮三郎なのだそうです。
西堀は南極体験だけでなく、登山家としても知られ、ヒマラヤ登山にも成功しています。
その他、科学者・技術者としても業績を残し、様々な分野に興味を持ち、探求していった
方のようです。
一階の西堀榮三郎記念室に、その活躍が紹介されています。



さあ、早速南極体験です。
はじめに注意事項をスタッフの方から伺い、南極に関するビデオを見て、出発です。
実際に、南極で活躍する隊員が着用されているのと同じ防寒服を着用します。



扉が開けられると、そこは狭い氷と雪の壁。

どんどん奥へ進んでいくと、ペンギンがお出迎えです。
服を着ている部分は暖かなのですが、手や顔などは確実に冷えていってます。
ここはマイナス25℃。




南極では、実際にこんな風に生活されているのでしょうか?
テントが張ってあったり、食料が置いてあったり。
豆腐は凍っているようです。
ここで色々見ている内に、嵐の予兆。
ブリザード(極地の吹雪)です。風が吹くと、体感温度は更に下がります
スクリーンには、オーロラの映像が映りますが、寒さでじっくりと見ることができません。


ここで、あらかじめ、南極体験に入る前に、ぬらしていたハンカチを取り出してみます。
畳んであるときは凍っていなかったのですが、広げてブンブンと振ってみると、
ほんとにすぐに凍ってしまいました
ハンカチが立っているのが分かっていただけるでしょうか?

およそ7分間の南極体験を終えると、次の部屋には、昭和基地の中が再現されています。
中では南極の極寒の中で生き延びていた樺太犬「タロとジロは生きていた」の映像を見ることができます。


ここでは、バナナで釘は打てるかの体験ができます。
入室前に、凍ったバナナと釘を購入し(50円)、こちらで実際に叩いて見ます。
ビニールで包まれた茶色いものがバナナ。
ほんとに金槌のように、釘が木に刺さっていきます。
実験で使ったカチカチのバナナは、持ち帰って食べる
ことができます。
どこかにタイムスリップしたかのような南極体験はここで終わり。
あっという間に終わってしまいましたが、寒かった…。
こんな気象の中で、観測を続けておられる隊員たちに尊敬の思いが湧き上がりました。


2階には、探検家の殿堂です。
近代の日本人探検家が分野を問わず、紹介されています。
珍しいのは、すべて肖像画で紹介されているところ。まず、その絵の綺麗さに見入ってしまいます。
ここで選出される基準は、
・近世以降の日本人
・現存者の場合、70歳以上
・明確な意図を持って、自ら探検に参加し、または組織した人。
・人類の知的財産となるレポートを残していること。
だそうです。
恥ずかしながら、こちらで探検家として紹介されている中で私の知っている方は、
金田一京助さんのみ。
様々な分野での探検家が紹介されています。
たくさんの肖像画を眺めていると、
この方々の探検が今の世の中を作っているんだなということをひしひしと感じました。


一階受付は、ミュージアムショップになっています。
西堀語録Tシャツ。雪の結晶コースター。書籍などが販売されています。
西堀語録には、「石橋を叩けば渡れない」「体験で生きた知識を」などがあり、
カルタにもされています。
こちらのポストカードは、入館時に一枚頂けます。

色んな体験コーナーも用意されています。



こちらはダイヤモンドダスト
冷たい冷気の中で、空気を放つと、キラキラときらめくのがダイヤモンドダスト。
小さな氷の結晶で、ピンク、黄色、緑、青など、様々な色に煌いています。


こちらは、雪の結晶の模型の空中浮遊。
雪の結晶の紋きり、折り紙、ビーズ体験は有料でチャレンジできます。
紋きり、折り紙は50円、ビーズ体験は800円。
ビーズを体験してみました。

こちらは、ミュージアムショップで1200円で売っているもの。
学芸員さんたちの手作りなのだそうです。
これらの雪の結晶のネックレス等を作ることができます。




時間はおよそ60分。
丁寧に教えて頂いて、こんな感じに仕上がりました。
このビーズ。小学1年生くらいのお子様でも、器用に作られるのだとか。


紋きりは、左側のものが体験できます。
右側の難しい方に興味をお持ちの方は、ミュージアムショップで本を購入できますので、
おうちでチャレンジしてみてくださいとのことでした。




建物の外には、雪上車が置いてあります。
これは実際に南極で使われていたものだそうです。
探究心を忘れず、興味ある分野にどんどん挑んでいく。
西堀榮三郎をはじめ様々な探検家に、人として大事なことを教えて頂いた貴重な体験でした。

※館内は南極ゾーン以外は撮影禁止。今回は取材により特別に許可を頂きました。
※情報は2007年8月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
西堀榮三郎記念 探検の殿堂
★住所 東近江市横溝町419
★電話 0749-45-0011
★時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
★料金 入館料 大人300円 小人150円
南極体験ゾーン 大人400円 小人 200円
★定休日 月曜(国民の休日を除く)、休日の翌日、年末年始、その他臨時休館あり
★HP http://tanken-n.com/
★地図
地図はこちら
先週に引き続き、スリルと涼を求めて、東近江市にある探検の殿堂で南極を体験してきました。
探検の殿堂は、日本の初代越冬隊長として南極観測に携わった、西堀榮三郎の記念館として
建てられています。西堀は京都出身ですが、父、祖父が東近江市生まれの縁で、この地に
建設されたそうです。
西堀榮三郎をご存知ない方でも、雪山賛歌は馴染みの方が多いと思います。
もともとアメリカの民謡だった曲に日本語の詞をつけたのが、西堀榮三郎なのだそうです。
西堀は南極体験だけでなく、登山家としても知られ、ヒマラヤ登山にも成功しています。
その他、科学者・技術者としても業績を残し、様々な分野に興味を持ち、探求していった
方のようです。
一階の西堀榮三郎記念室に、その活躍が紹介されています。
さあ、早速南極体験です。
はじめに注意事項をスタッフの方から伺い、南極に関するビデオを見て、出発です。
実際に、南極で活躍する隊員が着用されているのと同じ防寒服を着用します。
扉が開けられると、そこは狭い氷と雪の壁。
どんどん奥へ進んでいくと、ペンギンがお出迎えです。
服を着ている部分は暖かなのですが、手や顔などは確実に冷えていってます。
ここはマイナス25℃。
南極では、実際にこんな風に生活されているのでしょうか?
テントが張ってあったり、食料が置いてあったり。
豆腐は凍っているようです。
ここで色々見ている内に、嵐の予兆。
ブリザード(極地の吹雪)です。風が吹くと、体感温度は更に下がります

スクリーンには、オーロラの映像が映りますが、寒さでじっくりと見ることができません。
ここで、あらかじめ、南極体験に入る前に、ぬらしていたハンカチを取り出してみます。
畳んであるときは凍っていなかったのですが、広げてブンブンと振ってみると、
ほんとにすぐに凍ってしまいました

ハンカチが立っているのが分かっていただけるでしょうか?
およそ7分間の南極体験を終えると、次の部屋には、昭和基地の中が再現されています。
中では南極の極寒の中で生き延びていた樺太犬「タロとジロは生きていた」の映像を見ることができます。
ここでは、バナナで釘は打てるかの体験ができます。
入室前に、凍ったバナナと釘を購入し(50円)、こちらで実際に叩いて見ます。
ビニールで包まれた茶色いものがバナナ。
ほんとに金槌のように、釘が木に刺さっていきます。
実験で使ったカチカチのバナナは、持ち帰って食べる

どこかにタイムスリップしたかのような南極体験はここで終わり。
あっという間に終わってしまいましたが、寒かった…。
こんな気象の中で、観測を続けておられる隊員たちに尊敬の思いが湧き上がりました。
2階には、探検家の殿堂です。
近代の日本人探検家が分野を問わず、紹介されています。
珍しいのは、すべて肖像画で紹介されているところ。まず、その絵の綺麗さに見入ってしまいます。
ここで選出される基準は、
・近世以降の日本人
・現存者の場合、70歳以上
・明確な意図を持って、自ら探検に参加し、または組織した人。
・人類の知的財産となるレポートを残していること。
だそうです。
恥ずかしながら、こちらで探検家として紹介されている中で私の知っている方は、
金田一京助さんのみ。
様々な分野での探検家が紹介されています。
たくさんの肖像画を眺めていると、
この方々の探検が今の世の中を作っているんだなということをひしひしと感じました。
一階受付は、ミュージアムショップになっています。
西堀語録Tシャツ。雪の結晶コースター。書籍などが販売されています。
西堀語録には、「石橋を叩けば渡れない」「体験で生きた知識を」などがあり、
カルタにもされています。
こちらのポストカードは、入館時に一枚頂けます。
色んな体験コーナーも用意されています。
こちらはダイヤモンドダスト

冷たい冷気の中で、空気を放つと、キラキラときらめくのがダイヤモンドダスト。
小さな氷の結晶で、ピンク、黄色、緑、青など、様々な色に煌いています。
こちらは、雪の結晶の模型の空中浮遊。
雪の結晶の紋きり、折り紙、ビーズ体験は有料でチャレンジできます。
紋きり、折り紙は50円、ビーズ体験は800円。
ビーズを体験してみました。
こちらは、ミュージアムショップで1200円で売っているもの。
学芸員さんたちの手作りなのだそうです。
これらの雪の結晶のネックレス等を作ることができます。
時間はおよそ60分。
丁寧に教えて頂いて、こんな感じに仕上がりました。
このビーズ。小学1年生くらいのお子様でも、器用に作られるのだとか。
紋きりは、左側のものが体験できます。
右側の難しい方に興味をお持ちの方は、ミュージアムショップで本を購入できますので、
おうちでチャレンジしてみてくださいとのことでした。
建物の外には、雪上車が置いてあります。
これは実際に南極で使われていたものだそうです。
探究心を忘れず、興味ある分野にどんどん挑んでいく。
西堀榮三郎をはじめ様々な探検家に、人として大事なことを教えて頂いた貴重な体験でした。
※館内は南極ゾーン以外は撮影禁止。今回は取材により特別に許可を頂きました。
※情報は2007年8月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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西堀榮三郎記念 探検の殿堂
★住所 東近江市横溝町419
★電話 0749-45-0011
★時間 9:30~17:00(入館は16:30まで)
★料金 入館料 大人300円 小人150円
南極体験ゾーン 大人400円 小人 200円
★定休日 月曜(国民の休日を除く)、休日の翌日、年末年始、その他臨時休館あり
★HP http://tanken-n.com/
★地図

Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│東近江
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