石田三成出生の地・石田会館 (石田屋敷跡)と石田一族供養塔

しがまにあスタッフ

2011年10月20日 20:20

そろそろ山肌に紅葉の気配も漂ってきました、こちら湖北

NHK大河ドラマ「お江~姫たちの戦国~」にあわせ今年1月から開催されている
浅井三姉妹博覧会も、はや入場者100万人達成を間近に迫る人気だそうで、
本格的な紅葉シーズンをむかえ、
ここ湖北における歴史ブーム・戦国ブームは、ますます白熱度を増しそうです。



今日は、そんな湖北における
もうひとつのとっておきの戦国歴史人気スポットをご紹介しますね!

< 石田会館 (石田屋敷跡)と石田一族供養塔周辺 >


それが、ここ数年の歴史ブーム・戦国ブームの中で
いわゆる歴女とよばれる方々をはじめ戦国歴史好きな方々から
じわじわと熱い視線を集めるようになってまいりました、
戦国武将石田三成出生の地・滋賀県長浜市の石田町

石田会館 (石田屋敷跡)石田一族供養塔をはじめとする周辺界隈です。


長浜駅からバスで目指す方は、
まずはこの石田のバス停付近の
交差点界隈から
戦国武将・石田三成を偲ぶ
歴史散策の旅を
はじめることになります。

車で湖北歴史散策の旅に来られる方にとっては、

まだちょっと分かりにくい場所になるかもしれませんね。  
地図で見ると
長浜駅前通りをひたすら東へ向かうといいように見えるかもしれませんが、
この道は地元集落や住宅街の中の狭い道路となる箇所も多いので



北陸自動車道・長浜インターを下りて関ヶ原方面・東へと向かい、
国道365号線に合流するまでにある千草口の交差点を
パン屋さん目印に南へと曲がるルートから目指される方が、広い車道を分かりやすく
走ることが出来るように思えます。



街路樹の並木道を抜け、道なりにいくつかの信号交差点を通り過ぎ
七条町西の信号交差点までくると、東側左手に石田町の集落が見えてきます。

バス停を目指すタクシーさんなんかはこの交差点で曲がることもありますが、
自家用車で来られる方は、ここで曲がりたくなるのをぐっとこらえ



そのまま田園風景の先にある次の七条町南の信号交差点まで進まれることを
お勧めします。
こちらの七条町南交差点から東へと折れたほうが、石田町の集落の中の
狭い路地を通らずに、直接石田会館の広い駐車場へと入ることが出来るんです。



ひたすらに続く田園風景の中を山並み目指し東進していくと、
やがて左手に「石田三成公出生地」の道しるべが。
広々とした駐車場のむこうには、目指す石田会館の後姿も見えています。

「石田三成の生地へようこそ」という↓この看板と外灯のT字路を北に折れ
更に車で進み、直接石田会館前の駐車場へと車を乗り付けることも可能ですが。



ちょっと歴史散策をしゃれ込みたい方は、思い切ってこの駐車場で車を降りて
徒歩で石田会館へと向かうのもおススメ。

おや、この↓外灯、ひょっとして
上の透かし模様は、石田三成のかの有名な逸話・三献の茶の様子でしょうか?



んん? ↑下の方には、石田三成ゆかりの戦国武将の名前とその解説板…?
更に外灯のランプには、「大一大万大吉」の旗印が。

集落内を歩いて行くと、こんな楽しみも各所に散りばめられています。



駐車場から石田会館目指す途中には、地元八幡神社の鎮守の杜に参道鳥居と、
再びの「三献の茶」外灯と、石田三成の忠臣の解説板。



更にそのすぐ隣には、「石田三成供養塔」への道しるべ看板が。

どうやら八幡神社を過ぎたすぐの道を右折れすると、その奥に
供養塔があるようです。



んん?八幡神社なのに「石田神社」の石碑が…?
そんな謎も、この後目指す石田会館で解けるでしょうか…。


< 石田一族供養塔 >


こちらが、その供養塔。
石田三成公の一族とその家臣の供養塔で、奥の供養塔の前には
香炉堂が備えられている立派なものです。



敷地内には、
日本庭園風の一角や、三成辞世の句を刻んだ句碑もありました。



供養塔に供えられた瑞々しい秋の花々が、
石田町の人々の石田三成への想いを物語ってくれているようですよね…。



きびすを返し来た道を戻ると、
程なく広い道路が狭い路地へと変わる四辻へと差し掛かります。



右手には、「石田正継」の名が記された「三献の茶」の外灯と
「石田会館・石田三成公屋敷跡」を指し示す看板が。

左手に曲がれば、目指す石田会館です。


乗用車で直接石田会館駐車場に入って
散策を始められた方は、ここで良かったら
石田会館という本命は
後のお楽しみにとっておいて
そのまま細い路地をまっすぐ進み、
石田町の集落内へと歩を進めてみてください。

実はこの先に、石田のバス停があるんです。 
 
さっきの七条町西で曲がっていたら、この細い路地を車で通らなければなりません。
あぶないあぶない、ぐっとこらえて七条町南で曲がって良かったなあ…
なんて、思わず冷や汗かいちゃいませんか?(汗) 



↑こちらが、その路地を抜けたバス停。
「出逢いの広場」として、訪れる歴史ファン・三成ファンに様々な情報が
提供されている一角でもあります。



石田三成屋敷跡へと誘う石標に、三献の茶の様子をデザインされたモニュメント。



石田町内の観光案内地図や姉川の合戦の解説パネルもあります。


JR長浜駅との間をつなぐバスは
大体1時間に1本、
午後には
時々2時間に1本…といった具合のよう。

計画的に利用しましょうねっ! 
 
ふとバス停の地図を見ると、このバス停の近くには
供養塔の他にもう一ヶ所、徒歩圏内に石田三成ゆかりの遺跡?があることが判明。
早速行ってみなくちゃ!
と、
バス停の交差点を越え、そのまま進行方向・北へと散策の足を伸ばします。



住宅街の道路を歩き出してすぐ、
左手に見えてきたのは塀の上に掲げられた「産湯の井戸」という看板…。



石田正澄の外灯のところで左折し、更に細い路地を奥へと進みます。


季節は秋、
たわわに実った
柿の木の向こう側には、
更なる
矢印付きの「産湯の井戸」の文字…。 

なんだかちょっとだけ、どきどきの冒険探検気分・これぞ歴史散策の醍醐味…?
なんて♪

< 石田三成産湯の井戸 >


こちらが、戦国期石田屋敷内にあり、三成の産湯の水を汲んだとされる
井戸なのだそうで。

…残ってたんでしょうか~…すごい!



今も、お水はあるんでしょうか。
転落防止柵の向こう側は、当たり前だけれども真っ暗で、それはまるで
歴史の闇の向こうのよう…?



またまた来た道を戻り、石田のバス停を通り過ぎ
さあ、大本命・石田会館を目指し、再びあの細路地を抜けましょう♪



路地を抜け、ぱっと目の前が開けた四辻の交差点のところで
今度は琵琶湖側・西へと右折すれば、石田会館の門が見えてきます。



門の中の敷地には、ちょっとした駐車場も。


< 石田会館 (石田屋敷跡) >


石田会館の敷地内はそのまま石田屋敷跡でもあり、
敷地内にはそれを記念する石碑や句碑等、見所があちこちにあります。



↑こちらは、小説「宮本武蔵」等で有名な作家・吉川英治さんが石田三成を偲んだ
俳句と筆跡の句碑と、
明治幕末の英雄・西郷隆盛の「関ヶ原軍記を読む」の石碑。



↑石田三成公銅像と、立派な石田治部少輔出生地の記念碑。



石田町付近の史跡案内地図に、
「治部池」とよばれる、石田屋敷の池跡も残っています。



↑こちらが、石田会館入口。
石田町の自治会事務所と石田会館内の史料館を管理運営する
(財)石田三成公事蹟顕彰会の事務所も兼ねています。



入口を入ると、どどーんと迫力で正面に出迎えてくれます、
木の置物と翁のお面。



この左手に、「石田三成史料室」が併設されています。



京都大徳寺所蔵の石田三成頭蓋骨や京都大学で復元された石田三成像等、
石田三成に関する数々の史料がパネル展示されています。



三成公ゆかりの鎧でしょうか、立派な大鎧も展示されていました。



ゆかりの古文書に、石田屋敷復元ジオラマ。



入口正面の和室大広間では、舞台正面一面に
「石田三成公の事跡」として貼られた数々の図説史料解説パネル展示が、
圧巻の迫力となって来館者の目に飛び込んできます。



大広間のふすまの上の壁をぐるっと取り巻くように埋められた
全国に散らばる石田三成関連の史料を紹介解説する額の数々には、
さすがの三成ファンも驚くかもしれません…?





各地の寺社や個人で所蔵される肖像画や鎧写真に、佐和山城古地絵図。
三成が元を築いたといわれる、
後世江戸時代に農政の基本となった制度・五人組の掟の
三成の署名が入った書状や、
最古の太閤検地帳に、三成自筆の書状等…

様々な資料が写真パネルや写しで所狭しと紹介解説されています。



因みに↑こちらは、石田会館オリジナルのおみやげグッズな数々。





石田三成生誕450周年記念バッチや石田三成旗印ステッカー、御朱印、
オリジナル冊子に石田三成を銘にした日本酒までありました。

↓こちらは、石田三成公友の会の募集と会員証。



旗印や紋のスタンプも、マニアには外せないポイントです?



思わず記念に全部押しちゃうのは、やっぱり基本でしょうか(笑)


 
石田町では、
去年秋
「三成生誕450年祭」が
開催され、
数々の
三成ファン・歴史ファンが
石田町を訪ねられた
そうですが。
  
今秋の11月も、石田三成公事蹟顕彰会設立70周年記念として
「石田三成祭」が開催されるそうです。

 
生地で集う・第二幕と銘打ち
11月5日夜・6日日中の
土日週末二日間にわたって
催される予定なのだそうです。

設立70周年って…!

戦時中から
地元の方々の地道な
石田三成公に対する
熱い想いが
この平成の世にまで
積み重ねられてきたと
いうことでしょうか。
本当に、
頭の下がる想いがします。

とにかく凄い…!

としか、感嘆しえません。

お祭りの土曜日・夜の部は遠方の方にはちょっと大変かもしれませんが。
(来られる方は、どうぞ色々お気をつけくださいね)
日曜の日お祭りは
日中の部なので、遠方から来られる方も足を運びやすいかもしれませんね。
 
 

定休日無しとはいえ常時開館ではないという事情もあり、
遠方からおいでの際には、
やはり事前に開館時間の有無をご確認されるのが無難なような、
こちらの石田会館さん。


 
残り少なくはありますが、
今月10月分の開館予定に関しては、
入口に掲示してあった予定表の
掲載をご許可いただきましたので、
←ここに画像を掲載しておきますね。

ご参考ください。

 
歴女とおぼしき方々の来訪や、開館を有無を長浜駅等から事前確認する
電話がひっきりなしで、
浅井三姉妹だけではない湖北の戦国歴史ブームのパワーを目の当たりにした
心地がしました、この日。

 


深まりゆく秋の風を紅葉を堪能しつつ、
浅井三姉妹だけではない
そんな湖北の戦国歴史な武将出生ロマンの地に、足を伸ばして見るのも…



歴史散策の、楽しみのひとつなのではないでしょうか。





 

(情報は2011年10月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)




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石田会館 (石田屋敷跡 / (財)石田三成公事蹟顕彰会事務局)

■所在地   滋賀県長浜市石田町576
□TEL     0749-62-8285
■営業時間   1月~12月:9:30~17:00/土・日・祝日:13:00~17:00
        ※常時開館ではありません
□定休日    無休

■アクセス    北陸自動車道長浜ICより約5分
        JR長浜駅よりタクシーで約10分
□駐車場     あり

■HP      なし
□地 図    地図はこちら


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