5月もはや下旬にさしかかり、
暑かったり寒かったりと寒暖差の激しい春を過ごした湖北も田植えの季節を迎え、
そろそろまばゆいような
新緑から
深緑の季節へと差し掛かりつつあります。
今日は、そんな湖北のみずみずしい翠緑の山里で、ひっそりと
全国の妊婦さんや
赤ちゃんを待つ未来のお母さん達から
深く信心されている
十一面観音さまをご紹介しますね。
それが、
琵琶湖最北端の地・滋賀県長浜市西浅井町大浦の里にいらっしゃいます
十一面腹帯観音菩薩さま。
<十一面腹帯観音菩薩>
去年の冬、某妊婦さんの定番雑誌でも「
注目の安産パワースポット」として
紹介されたので、ひょっとするとご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
知る人ぞ知る、
安産祈願の十一面観音様です。
今年の元旦に長浜市に合併された
西浅井町大浦にあるこの観音さまの
お堂は、
最寄駅のJR湖西線の永原駅からなら、
徒歩約15分。
自動車なら、
北陸自動車道木之本ICより約20分の
場所にあります。
↓こちらが、永原駅構内。
永原駅には、
駅前からのバス(2時間に1本)
の他、
レンタサイクル(1回500円)も
あります。
永原駅から腹帯観音堂まではゆっくり歩いても約20分程なので、
妊婦さんでない方なら
徒歩ではなくレンタサイクルでマイナスイオンいっぱいな初夏の新緑と爽やかな風を感じながら
近隣の観光地と共に回ってみるのもいいかもしれませんね。
ただ、全線高架である湖西線の永原駅は
残念ながらまだバリアフリー対応がなされていません。
こーんなものすごく長い階段があり、
エレベーターはおろかエスカレーターも無いので
妊娠初期の方はもちろん安定期に入られた方にも
あまりおススメはできません。
妊婦さんが直接お参りに来られるときは、
おなかの赤ちゃんのためにもやっぱり電車よりも車でいらっしゃる方がいいかもしれません。
因みに、腹帯観音堂の近くには
先日ご紹介した「
北淡海・丸子船の館」や、大浦漁港をひかえほんのすぐ側にまで琵琶湖岸が
迫ってきている大浦運動公園等もあり、併せてゆっくり回ってみるのもいいかもしれませんね♪
永原駅を出て、
長浜市役所西浅井支所の前を通り過ぎ、大きな遊具がある突き当りの交差点を
琵琶湖側(南側)へと右に曲がると、
観音さまのいらっしゃる大浦の里の中心地へとむかいます。
この観音堂へと曲がる道の
入口の看板が、
永原駅側から南下して
向かうときには
ちょっと見つけにくいので、
要注意!
↓下の写真の大浦中心地の交差点まで来てしまうと
行き過ぎて通り越してしまっているので、来た道を少しだけ戻ってみて下さいね。
一度通り過ぎてしまっても、
琵琶湖側から北上してくると意外に見つけやすいのが不思議です。(笑)
看板のところを東に曲がって少し行くと、観音堂のお隣のお寺の鐘が見えてきます。
観音堂境内の前には、
車5~6台がゆったり駐車できる
駐車場もあるので、
電車がつらい妊婦さんが
遠方から車で来ても、
ちょっと安心。
↓こちらが、大浦の十一面腹帯観音堂境内です。
境内まではどなたも立ち入り自由ですが、こちらは湖北に多い、地域の方々が
交代でお世話をなさっている観音堂さんなので、常駐の堂守さんがいらっしゃいません。
なので拝観ご希望の方は、
境内の入口に掲げられている
当番表の札を見てその日
担当の世話方の方へお電話し、
参拝をお申し込み下さい。
現在、
当日拝観の受付当番は週末のみなので、
平日にご祈願やお参りをご希望の方は、最後に記します世話方代表の方へ
事前に電話にてあらかじめお申し込みご相談されてから、おでかけ下さいね。
ちょうど、この取材時の季節は初夏。
境内には、まぶしいような陽射しと零れ落ちるように瑞々しい新緑があふれ、
なんだか懐かしいような
子ども用遊具やベンチが、のんびりと時間を巻戻してくれるかのようでした。
明治維新の際に現在地に移され、昭和初期に再建されたという、観音堂。
平安初期に伝教大師によって刻まれたと伝えられるこの一本彫りの観音様は、
地域の人々に深く愛されているだけでなく、
全国のプレママやママになりたい人たちの深く切実な願いを、日々その少し膨らんだお腹に
腹帯を巻いて、受け止め大切に大切に慈しみ育んでいらっしゃいます。
こちらが、
その
安産祈願済みの、晒しの腹帯セット。
観音様のお姿が刷られた腹帯と、姿絵の半紙が入っています。
この腹帯をおなかに巻いて
観音様の姿絵に毎日少しのお水を備え
そのお水を出産の日まで毎日替えて飲み干すのが、
最良の安産祈願の方法なのだとか。
遠方等の理由で直接お参りすることがかなわず
腹帯のみご希望の場合の郵送等も、出来る範囲ではありますがご対応いただけるそうです。
写真のように最低でも1週間以上、直接
観音様のお腹に腹帯を巻いて、ご祈願して
いただけるのだそうで。
昔ながらの伝統的な晒しタイプの腹帯だけでなく、
現代式のガードルタイプや腹巻タイプ等の腹帯も
持ち込んでお願いすればご対応いただけ、
写真のようにごご祈願もいただけるそうです。
これは、妊婦さんにとってはとてもありがたく、うれしいですよね!
美智子さまが最初のご懐妊の折に信徒の方が腹帯を献納し、礼状を貰ったことで
いっきに全国に名が知られたこちらの腹帯観音さまは、
近江湖北の六番札所でもあり、今も全国からのお参りがたえません。
また安産祈願の他にも子宝に恵まれるとお参りされる方もあり、
そんな願いが込められているのでしょうか、
堂内には安産のお守りの他に、千羽鶴の姿も見られました。
戦国時代には八幡宮の蓮池に沈められ難を逃れたという苦難の歴史をも持つ
こちらの観音さまは、この平成の近年になっても、またひとつの苦難に出会われています。
なんと2003年に一度盗難にあい、地域の方々が懸賞金を掛け
その行方を必死になって捜した結果、
2005年4月23日にその犯人の手よりこの大浦へと、またお戻りになられたのです。
今日も、
琵琶湖最北の地・大浦の片隅で、腹帯観音様はお腹に腹帯を巻いておられます。
そして今日もどこかで、
この観音様の腹帯をおなかに巻いた妊婦さんやご家族が、
かけがえのない新しい命の無事な誕生を心待ちに、願っているのです。
…
どうかいついつまでも、この観音様に守られて
ひとりでも多くの幸せなお母さんと赤ちゃんが、生まれますように。
そんな願いとともに
しんと手を合わせずにはいられない…そんなやさしい観音様です。
(情報は2010年5月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。)
※このページ掲載の観音堂内写真は、承諾を得て撮影しています。
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腹帯観音堂
★住所 滋賀県長浜市西浅井町大浦
★連絡先(世話方・代表) 小川 俊之
★電話(自宅) 0749-89-0727
(携帯) 090-2381-3758
★腹帯祈願受付日時 … 事前に上記にご連絡ください。(留守の場合もあります)
★参拝祈願受付日時 … 事前に上記にご連絡ください。(留守の場合もあります)
★その他各種ご相談 … 上記にご連絡ください。(留守の場合もあります)
★HP 製作中
★地図 地図は
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