緑豊かな自然に囲まれた
「栗東歴史民俗博物館」。
名神高速道路の栗東インターのすぐ南にあります。
隣りには栗東市立図書館があります。
「栗東歴史民俗博物館」では、栗東を中心にさまざまな角度から、歴史・文化・民俗を紹介しています。
中に入ってみるとエントランスホールの中にいろいろな展示物をみることができます。
さらに正面のガラスの向こうを観ると
狛坂磨崖仏(複製品)が展示されています。
第一展示室では常設展示の
「栗東の歴史と民俗」が展示されています。
ここでは、常設展示とは言わず、
通史展示という呼び方をしています。
展示資料の大部分が現物資料であることから、保存の状態などを考慮して、
資料を入れ替えることがあります。
つまりこの博物館は、いつ行っても同じではなく、絶えず
「進化している博物館」
なのです。
資料は、古い時代から新しい時代へと順番に並べてあります。
まずは、縄文時代から、観ていきます。
縄文時代では人々の暮らしについての解説や土器などの展示があります。
狐塚遺跡から発掘された土偶や石錘、霊仙寺遺跡から発掘された深鉢などが展示されています。
また稲作のはじまりについて、わかりやすい映像を観ることもできます。
こちらは、栗東の古墳分布図のパネルです。
ここでは、辻遺跡や岩畑遺跡などで発掘されたものも展示されています。
そして栗東を語る上ではずせないのが宗教文化。
エントランスホールの正面にもあった渡来系文化の影響を示す狛坂磨崖仏や
奈良時代に良弁僧正により開基された金勝寺を中心に展開されました。
時代は流れ、貴族の時代を経て、武士の時代へと進んでいきます。
こちらの映像は
「躍動の時代~村びとの団結~」
というタイトルの映像です。
大宝神社の二匹のかわいい狛犬がとてもわかりやすく解説してくれますよ。
所要時間は約6分です。お見逃しなく。
そして栗東の地は歴史の表舞台にも登場します。
長亨2年(1847年)、室町幕府の将軍の足利義尚が六角氏征伐のため、
近江に出兵した際に鈎(現在の栗東市安養寺・上鈎・下鈎周辺)に陣を置きました。
これに関する資料も展示されています。
さらに時は流れ、江戸時代。
東海道と中山道の両方が通っている栗東は人々の往来も
賑やかで街道文化も栄えました。
江戸時代に活躍した「辻の鋳物師」についての展示もされています。
奥のブースでは「山の神神事」などの民俗行事についての展示もあります。
また第2展示室では、企画展・テーマ展が開催されています。
こちらは、
旧中島家住宅です。
博物館のすぐ向かいにあります。
栗東の霊仙寺に所在していたもので、江戸時代の末期か明治時代のはじめ頃に創建されたと
考えられる農家住宅です。
昭和61年に寄贈を受けて解体調査が行われ、平成5年に保存されていた解体材と新補材により
栗東歴史民俗博物館に移築復元されました。
平成6月5月1日より一般公開されています。
当初は創建以来、幾度もの改造および修理を受けていますが、調査及び史料により
創建当初の形式に戻し復元しています。
中に入って見ることもできます。
ここでは、土日を中心にかまどの火吹き体験をすることができます。
ぜひ訪れてみたいところです。
※情報は2009年1月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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栗東歴史民俗博物館
★住所 栗東市小野223-8
★電話 077-554-2733
★開館時間 9:30分から17:00(入館は16:30まで)
★休館日 月曜日(ただし祝日と重なる場合は開館)
祝翌日(ただし土・日曜日、祝日と重なる場合は開館)
年始年末(12月28日から1月4日)
★入館料 大人 200円 高大生 150円 小中生 100円
★HP
http://www2.city.ritto.shiga.jp/hakubutsukan/
★地図
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