今回初めてお目にかかります。　くうです。
美味しいところ、楽しいところ、ちょっと気になるところを主婦目線でお届けしたいと思っています。
どうぞ、よろしくお願いします。

ところで、今年も、もうあと僅かとなりました。
忙しいときに助かるお惣菜や、地元の魚介類、漬物、佃煮、お肉・・・
昔ながらの"食堂"やお寿司屋さん、こだわりの喫茶店等・・・
商店街は、ただ見て歩いているだけでも楽しいもの。


（写真は『八百与』さんの店頭です）


何かと忙しい年末、つい大手のスーパーに行くことが多いと思いますが、
商店街を一軒一軒のぞいてみるというのも、定番の年の瀬の風物詩ではないでしょうか。
ということで、今年最後の「おでかけ体験滋賀」は、大津の"長等・菱谷町・丸屋町"の
三つの商店街をご紹介します。
今回ご紹介するお店は１２店舗。

さあてまずは、京阪浜大津駅から徒歩７分、東西に繋がる三商店街の西、
"長等（ながら）商店街"から歩いて行きましょう。



☆『タニムメ』
炭焼きうなぎ、川魚、活鮎、真鴨、自家製鮒ずしの専門店、「タニムメ」さんです。


　
あら、こんな珍しいものもあります。
おうちで鴨鍋・・・いいですね。
あ、こちらはビワマスの卵の醤油漬けです。珍しい。
他店では滅多に見かけられない物もあって、新年のご馳走にはぴったり。



☆『青木商店』
こちらは、産地、品質にこだわりの魚とお惣菜の「青木商店」さん。





自家製の佃煮もおいしそうです。
しかも、とてもお手頃なお値段設定。
これなら、おせちにもう一品、なんて、
気軽に品数を増やせそうですね。



☆『元三フード株式会社』
創業明治３５年、県下に数多くの店舗を持つ肉の『げんさん』と言った方がお馴染みですよね。

ここ長等のお店が、総本店だそうです。
地元近江はもとより、全国のげんさん指定牧場から供給されるという国産牛に
こだわったお店です。
大みそかにすき焼きというお宅も多いのではないでしょうか。



☆『キッチンふなや』
さてさて、こちらには、ずらりと並んだお惣菜が！




おかずたくさんのお弁当類もあって、
忙しい年末はもちろんのこと、
普段のお昼にも助かりそう・・・。
煮物類も多く、普段は一人暮らしのお年寄りなどの利用も多いとか。



そしてそのままアーケードを進んでゆくと、すぐ、"長等商店街"から"菱谷町商店街"へ。



☆『八百与』　
今年で創業１６２年という老舗のお漬物屋さんです。

冒頭の写真は、お店自慢の山田大根や、日の菜漬け。
名物長良漬けや千枚漬けなど、実に多くの漬物がずらりと並んでいます。


漬物屋さんでは、県内唯一の宮内庁御用達とあって、このような書付も店内には飾ってあります。

ふ～む・・・歴史を感じます。




☆『丸二果実店』
こちらも創業１００年。老舗の果物屋さん、『丸二果実店』さんです。
店内の奥にはカフェスペースもあります。

果物ぎっしりのフルーツサンドです。
その他、アボガドサンド、ホットリンゴ等々、果物屋さんならではのメニューも充実。



こんなきれいなデザート付きの
ドライカレーは５００円。
季節のフルーツを利用した生絞りジュースは350円から。




　☆『かわせみ工房』　
さてこの辺で、年末の食料品の買い出しの合間に、ちょっとおしゃれな
こんなお店ものぞいてみましょうか。
手作りの革製品『かわせみ工房』　さんです。

勿論オーダーもできますが、こちらでは「革製品の教室」も行っています。
"彼"への手作りのプレゼントにと、教室に参加する若い女性も多いそうです。



☆『摩季詩』
おや、威勢のよい声が聞こえてきました。
年末や新年は、やはり新鮮なお魚は欠かせませんよね。
店頭には、新鮮な魚介類が並んでいますが、それに加えてお店の名物は、店内で食べられる
「海鮮丼」。（アラ汁付き　1,000円）

その日お薦めの魚介類が盛りだくさんに乗った豪華な丼です。
普段の食事営業は、昼１１時から夜７時迄ですが、３１日は、お客さんが
終わるまで開けているそうです。



それでは、"菱谷町商店街"から出て、京阪電車が通る大通りを向かい側に渡り、
"丸屋町商店街"へ。



☆『津ノ清』
商店街の入り口に、昔ながらの風情を残して佇む　うどん・そばのお店です。



ユズの香りとお出しが何とも言えない風味をかもしだしている「とりなんばそば」。（６５０円）
その他、ざるそばは勿論のこと、ささめうどん、玉とじ、きつね、しっぽく・・・
わんこそばから、味噌煮込みうどんまで、麺類の種類が多く、麺好きには嬉しいお店です。
３１日は持ち帰り蕎麦は、夕方６時迄。
また、その日は夜１１時頃まで空いているので、年越しそばにお薦めです。



☆『ギャルリーオー』
表は貸画廊でありながら、奥は町屋の雰囲気をそのまま残したカフェギャラリーという
『ギャルリーオー』さん。

カフェでは一日限定１５食でランチもいただけます。
店内には心地よいジャズが流れていて、表の画廊では、若手の芸術家さんから、
今、活躍の芸術家さんまで、様々なアーティストの個展が楽しめます。
年明けには、週刊少年チャンピオンで連載中の「囚人リク」瀬口忍原画展が開かれるそうです。
（ランチや個展情報などは直接『ギャルリーオー』にお問い合わせください）

また、『ギャルリーオー』では、小学生以下の子どもを持つ福島の家庭に、滋賀県を中心とした
西日本の野菜などを宅配で送る、「野菜支援プロジェクト」に協賛しています。


放射能の心配のない野菜を、ここ滋賀から購入してもらい、その輸送費を福島のお母さんたちに援助しようという取組です。
店内で販売している、こちらの布製の買いものバックを購入すると、代金が支援に充てられるしくみになっています。



今年の１０月にできたばかりの店舗ですが、地元と密着しながら、確実に丸屋町商店街に根を張りつつある頼もしいお店です。



☆　『佐知'ｓ　Ｐｏｃｋｅｔ』
あら、こちらも気になるお店です。
無添加のお総菜・洋菓子の『佐知'ｓ　Ｐｏｃｋｅｔ』さん。
本店は、ご存知、小関町のお寺の境内の中にありますが、丸屋町の方は新しくできた支店です。


キャラメルシフォンケーキ（Ｓサイズ1,600円）など、お店自慢の人気スイーツもありますが、特にお薦めは真空にパック詰めされた手作りのお惣菜類。

単身赴任のお父さんたちにも便利な品揃えですが、これは、おせちにも充分活用ができそうですヨ。





駆け足で何店かご紹介しましたが、これらのお店以外にも、
個性的で楽しいお店、美味しいお店など、お薦めしたいお店がまだまだ沢山。
自分のお気に入りのお店を見つけ歩くのも、楽しいかもしれません。

ほとんどのお店が日曜日は定休です。
それは、このような商店街の多くが、地元の人たちが平日に足しげく通っている
からといえるでしょう。
そのような、昔からのお馴染みさんたちを大切にしつつも、
ご新規さんにも、もっと来てもらえるよう様々な工夫をしながら頑張っている
大津の商店街・・・。

滋賀県民としても、商店街の賑わいがそのまま県の経済の活性化に結びつくことを、
誰もが願っているのではないでしょうか。




ところで、あちこちを覗いていたら、いつの間にか夕暮れになってしまいました。
おなかが空いて偶然入ったお店を、最後にもう一軒ご紹介したいと思います。

☆『お食事処アケミ』
ナカマチパーキングの前にお店を構える「アケミ」さんです。

なにげなく頼んだオムライスでしたが、近頃よくお目にかかるふわふわ卵がかかったものでは
なく、薄焼き卵で包んである、昔ながらの素朴なオムライスでした。
ほんとはネ、こういうオムライスが食べたかった！まさにそういう感じです。
店内に張り出したメニューは、読んでいるだけでも想像力がはたらいてしまって、実に楽しい。

　


月曜日の夜は「月曜ワインクラブ」・・・ですって。
気の利いたおつまみとワインを
気軽に楽しめそうです。





あら、こんなところに名店が・・・というような感じ。これだから商店街散策は楽しいんですよね。

三商店街とも、どこのお店も年末は３１日まで営業。
新年は、７日、８日頃から開店するお店が多いようです。
近頃は元日からでも開いているお店も少なくありませんが、
一週間もお正月休みという昔ながらの、まことにのんびりとした雰囲気・・・。

とっておきのお買いものも勿論ですが、エプロン姿で毎日お買いもの、という
普段使いの商店街。
こんな「ハレ」より「ケ」・・・
地元の商店街の本当の魅力は、そんなところなのかもしれませんね。



※情報は２０１２年１２月現在。詳しくはお問い合わせ下さい。


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"長等・菱谷町・丸屋町"商店街

★住所　　　　　　大津市長等・中央地区
★アクセス　　　 京阪石山坂本線「浜大津」駅下車徒歩５～７分
★HP　　　　　　　大津商店街（大津市公式webサイト）