2007年05月03日
ようこそ たぬき御殿へ
この春、滋賀発で大ブレークしたキャラクター「ひこにゃん」。
でもみなさん、お忘れではありませんか?
滋賀発、そして日本を代表する“元祖ゆるキャラ”を!
そう、滋賀の特産、信楽のたぬきです。
6月3日(日)まで滋賀県立陶芸の森陶芸館で開催中の
特別展「ようこそ たぬき御殿へ~おもしろき日本の狸表現」が
話題を呼び、GWもたくさんの人が訪れています。
ケモノヘンに里と書く「狸」は、その字の通り
昔から人里近くに棲息する最も身近な野生生物。
「化かす」「他抜き(抜きん出る)」「ひょうきんもの」など
いろんなイメージを持っていますよね? 狸は悪くないのに!
「かちかち山」や「文福茶釜」なんて物語もおなじみです。
そんな「日本人とたぬき」の関係をキーワードに、
陶磁器や絵画、文学などの作品を通じて、
日本人が狸像をどのように表現してきたかをたどるのがこの展覧会。
メインの展示会場は陶芸館ですが、広い敷地のあちらこちらに
たぬきたちが点在し、陶芸の森だけに留まらず
信楽のまちの至るところで関連イベントが開かれています。
いざ、たぬき御殿へ、と思ったら、ありました! 顔出し看板。
せっかくなのでチーズ!
会場には古い信楽焼の狸をはじめ、江戸時代のユーモラスな浮世絵、
米国人作家によるキッチュな狸像など、およそ130点が勢ぞろい。
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
こちらは、初代狸庵・藤原鉄造作の狸置物。
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
狸の置物は江戸のころから作られていたといいますが、
写実的で、キツネ顔のものが大半だったんだとか。
それを、ふっくらと愛嬌たっぷりの表情に仕上げたのがこの人。
明治から昭和初期にかけて活躍した陶芸家で
京都で修行していたときに見た、ふくよかな「腹鼓狸」をヒントに
この狸像を考案したんだとか。
これが人気を呼び、信楽のまちに広がっていったんだそうです。
狸と人の結びつきといえば、滋賀の三大祭「大津祭」の発祥も
もとは江戸初期、鍛冶屋町塩売治兵衛といいう人が
狸面で踊ったことに始まるとか。
その伝承を受け継ぐ「西行桜狸山」の人形や見送も展示されています。
会場の外に出ても、あちらの茂み、こちらの通路に、狸を発見!
おなじみのスタイルから、太鼓をたたいたり、お酒を飲んだり。
こちらの旗を振る集団は、信楽狸が有名になった
エピソードにちなんだもの。
昭和26年、昭和天皇が信楽へ行幸されたとき、
当時、人気を呼びつつあった「陶器狸」に日の丸の旗を持たせ
沿道にずらりと並んで出迎えたんだとか。
それを見た天皇が「をさなとき 集めしからに なつかしも
信楽やきの 狸をみれば」と詠まれ、
マスコミに紹介されたことから信楽狸は一気に全国へ広まったのでした。
いまでは、信楽でつくられる狸の数は年間数十万個。
滋賀県が誇る特産品です。
こちらは信楽産業展示館。建築陶器から食器、花器、園芸陶器まで
幅広い信楽焼きの魅力を知ることができます。
そして、おすすめしたいのが、会期中だけの「たぬきイベント」!!
GW期間中の5月3日、4日、5日の午前10時から午後5時まで
「たぬきカフェ」がオープン!
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
コーヒーや紅茶、信楽朝宮茶と「選べる各地のたぬきスイーツ」が登場。
長野県飯田市・ナオキヤのたぬきケーキや信楽うずうまる製菓の狸の腹つつみ、
東京・あわ家惣兵衛の武蔵野たぬき饅頭、愛媛松山・母恵夢の他抜きもなかなど
どれも愛嬌たっぷりの逸品ぞろい。
1セットは500~600円です。
また、5月13日、26日には「たぬき茶会」も開催。
たぬきのようなお気楽な茶会をテーマに、掛け軸も茶道具もたぬきづくし。
こちらは午前10時~午後4時まで。抹茶一服とお菓子で500円です。
このほか「ギャラリートーク」や「たぬきフォーラム」なども予定され、
ミュージアムショップの狸グッズも大人気。
ぜひ足を運んで、あなたも狸ツウになりませんか。
特別展「ようこそ たぬき御殿へ ~おもしろき日本の狸表現」
会期:2007年3月17日~6月3日
会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
入館料:一般700円、高大生500円、中学生以下無料
■ギャラリートーク
5月4日(祝)13:30~
無料。ただし展覧会観覧料が必要。
■期間限定「たぬきカフェ」
5月3日(祝)・4日(祝)・5日(祝)
10:00~17:00 陶芸館茶室周辺
■期間限定「たぬき茶会」
5月13日(日)・26日(土) 10:00~17:00
■狸好きな人、全員集合!
「2007全国たぬきフォーラムinしがらき」
5月26日(土)13:30~17:00
信楽産業展示館・信楽ホール
①シンポジウム「たぬきの魅力を語る」
②狸落語会
③第一回全日本たぬき人間コンテスト
※情報は2007年5月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
滋賀県立陶芸の森
★住所 甲賀市紫香楽町勅旨2188-7
★電話 0748-83-0909
★入館料 上記
★開館 9:30~17:00(入館は16:30まで)
★休館 月曜
★HP http://www.sccp.jp/modules/tinyd1/rewrite/exhibit_tanuki
★地図 地図はこちら
でもみなさん、お忘れではありませんか?
滋賀発、そして日本を代表する“元祖ゆるキャラ”を!
そう、滋賀の特産、信楽のたぬきです。
6月3日(日)まで滋賀県立陶芸の森陶芸館で開催中の
特別展「ようこそ たぬき御殿へ~おもしろき日本の狸表現」が
話題を呼び、GWもたくさんの人が訪れています。
ケモノヘンに里と書く「狸」は、その字の通り
昔から人里近くに棲息する最も身近な野生生物。
「化かす」「他抜き(抜きん出る)」「ひょうきんもの」など
いろんなイメージを持っていますよね? 狸は悪くないのに!
「かちかち山」や「文福茶釜」なんて物語もおなじみです。
そんな「日本人とたぬき」の関係をキーワードに、
陶磁器や絵画、文学などの作品を通じて、
日本人が狸像をどのように表現してきたかをたどるのがこの展覧会。
メインの展示会場は陶芸館ですが、広い敷地のあちらこちらに
たぬきたちが点在し、陶芸の森だけに留まらず
信楽のまちの至るところで関連イベントが開かれています。
いざ、たぬき御殿へ、と思ったら、ありました! 顔出し看板。
せっかくなのでチーズ!
会場には古い信楽焼の狸をはじめ、江戸時代のユーモラスな浮世絵、
米国人作家によるキッチュな狸像など、およそ130点が勢ぞろい。
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
こちらは、初代狸庵・藤原鉄造作の狸置物。
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
狸の置物は江戸のころから作られていたといいますが、
写実的で、キツネ顔のものが大半だったんだとか。
それを、ふっくらと愛嬌たっぷりの表情に仕上げたのがこの人。
明治から昭和初期にかけて活躍した陶芸家で
京都で修行していたときに見た、ふくよかな「腹鼓狸」をヒントに
この狸像を考案したんだとか。
これが人気を呼び、信楽のまちに広がっていったんだそうです。
狸と人の結びつきといえば、滋賀の三大祭「大津祭」の発祥も
もとは江戸初期、鍛冶屋町塩売治兵衛といいう人が
狸面で踊ったことに始まるとか。
その伝承を受け継ぐ「西行桜狸山」の人形や見送も展示されています。
会場の外に出ても、あちらの茂み、こちらの通路に、狸を発見!
おなじみのスタイルから、太鼓をたたいたり、お酒を飲んだり。
こちらの旗を振る集団は、信楽狸が有名になった
エピソードにちなんだもの。
昭和26年、昭和天皇が信楽へ行幸されたとき、
当時、人気を呼びつつあった「陶器狸」に日の丸の旗を持たせ
沿道にずらりと並んで出迎えたんだとか。
それを見た天皇が「をさなとき 集めしからに なつかしも
信楽やきの 狸をみれば」と詠まれ、
マスコミに紹介されたことから信楽狸は一気に全国へ広まったのでした。
いまでは、信楽でつくられる狸の数は年間数十万個。
滋賀県が誇る特産品です。
こちらは信楽産業展示館。建築陶器から食器、花器、園芸陶器まで
幅広い信楽焼きの魅力を知ることができます。
そして、おすすめしたいのが、会期中だけの「たぬきイベント」!!
GW期間中の5月3日、4日、5日の午前10時から午後5時まで
「たぬきカフェ」がオープン!
(写真提供:滋賀県立陶芸の森)
コーヒーや紅茶、信楽朝宮茶と「選べる各地のたぬきスイーツ」が登場。
長野県飯田市・ナオキヤのたぬきケーキや信楽うずうまる製菓の狸の腹つつみ、
東京・あわ家惣兵衛の武蔵野たぬき饅頭、愛媛松山・母恵夢の他抜きもなかなど
どれも愛嬌たっぷりの逸品ぞろい。
1セットは500~600円です。
また、5月13日、26日には「たぬき茶会」も開催。
たぬきのようなお気楽な茶会をテーマに、掛け軸も茶道具もたぬきづくし。
こちらは午前10時~午後4時まで。抹茶一服とお菓子で500円です。
このほか「ギャラリートーク」や「たぬきフォーラム」なども予定され、
ミュージアムショップの狸グッズも大人気。
ぜひ足を運んで、あなたも狸ツウになりませんか。
特別展「ようこそ たぬき御殿へ ~おもしろき日本の狸表現」
会期:2007年3月17日~6月3日
会場:滋賀県立陶芸の森 陶芸館
入館料:一般700円、高大生500円、中学生以下無料
■ギャラリートーク
5月4日(祝)13:30~
無料。ただし展覧会観覧料が必要。
■期間限定「たぬきカフェ」
5月3日(祝)・4日(祝)・5日(祝)
10:00~17:00 陶芸館茶室周辺
■期間限定「たぬき茶会」
5月13日(日)・26日(土) 10:00~17:00
■狸好きな人、全員集合!
「2007全国たぬきフォーラムinしがらき」
5月26日(土)13:30~17:00
信楽産業展示館・信楽ホール
①シンポジウム「たぬきの魅力を語る」
②狸落語会
③第一回全日本たぬき人間コンテスト
※情報は2007年5月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
滋賀県立陶芸の森
★住所 甲賀市紫香楽町勅旨2188-7
★電話 0748-83-0909
★入館料 上記
★開館 9:30~17:00(入館は16:30まで)
★休館 月曜
★HP http://www.sccp.jp/modules/tinyd1/rewrite/exhibit_tanuki
★地図 地図はこちら
Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│甲賀