2007年04月19日
近江八幡・水郷めぐり
桜の花と、菜の花と。
細い水路を、てこぎ船がゆったりと進んでいく。。。
こんな風景に憧れて、近江八幡の水郷めぐりを楽しんできました。
定期船の出航に間に合うように到着。
まずは、外に立っておられる船頭さんに名前と人数を告げ、順番に名前が呼ばれるのを待ちます。
水路には、たくさんの手こぎ船。休憩所のような建物の中には、たくさんの写真。
中には、時代、年月を感じさせる古めかしい写真。
色々なメディアに取り上げられているらしく、有名人の写真もちらほら。。。
順番に名前を呼ばれ、乗船となります。
船は6人乗り。
小さな小船。乗るとき結構、揺れます

低い屋根に頭をぶつけないように注意しながら、中に座ると、先ほどまで立っていた場所が
すごく高いところのように感じられます。
乗船時に料金を支払い、出発です。
ワンちゃんもお見送り

船頭さんの手こぎに操られ、船はゆっくりと水路を進んでいきます。
手を出したらすぐ触れる位に、水面が近いのですが、細い水路。手を出したら怒られます

橋をくぐり、進むこと数分。徐々に視界が広がっていきます。
ふわっと開けた、先には、遠くに安土の山々。葦が生い茂っています。
ここ近江八幡の水郷は、
重要文化的景観に選ばれているのだそうです。
ちなみに、重要文化的景観とは、文化財保護法が改正された時に誕生したものだそうです。
人々の手、生活によって生まれた景観を文化的景観。
そのなかでも特にすぐれたものを、重要文化的景観として選定したのだそうです。
開けた内湖を進んでいくと、旗の下から左方に向けて、水面に浮いた物体が。。。
このロープのようなもので船底の掃除をするのだそうです。
それほど大きな衝撃もなく、ロープの上を通っていきます。
船は葦の中を進みます。
この辺りの水郷の葦焼きは有名なようで、焦げた葦の景色も。
ほのかに焦げ臭い香りも漂ってきます。
球場が見えます。
船は再び、細い水路へと、進んでいきます。
この日は、非常に風の強い日。。。

風にめげず、船頭さんはしっかりと船を進めてくださいます。
土手に咲く、菜の花と桜が見えてきました。
私が、伺った時期は桜が満開を迎えようかという時期。
綺麗に咲いています。
今はきっと、桜の木も葉っぱが顔を出しつつあるかと思います。
桜と菜の花。皆様にこのきれいなコントラストを体験して頂けないのが申し訳なく…。
水郷めぐりは、この時期も人気のようですが、夏、秋、それぞれ移り変わっている景色も素晴らしいようです。




上記4写真びわこビジターズビューロー
桜が終わっても、菜の花がしばらく楽しませてくれ、次は新緑の季節。
水草が顔を出し、水面が水草でいっぱいになるそうです。
エンジン船があっという間に私達を追い抜いていきます。
この水路を通り抜けると、また開けた内湖に。
そして遠くにはきぬがさ山が見えます。
この内湖には、たくさんの船が周遊
水郷めぐりは、豊臣秀吉の甥、秀次が宮中の舟遊びを真似たのが始まりだそうです。
そして、近江八幡の水郷は、現在4つの会社がそれぞれ独自の航路を持ち、運行されています。
■びわ湖観光株式会社
時間 10:30~、13:30~、15:30~ (1日3回)
15:30~のみ12月~3月下旬まで運休、不定休
TEL:0120-305-154 0748-32-2131 FAX:0748-32-4688
http://www.suigou.com/
*エンジン船
■島真珠水郷観光船
時間 10:30~、14:30~ (1日2回) 3月初旬~11月下旬、毎日
TEL:0748-32-3527 FAX:0748-32-3535
http://homepage2.nifty.com/oumi8/suigou.htm
*エンジン船 JAFの会員であれば、会員証の提示で200円割り引き(2007年4月現在)
■まるやま水郷めぐり観光
時間 10:00~、13:00~、15:00~ (1日3回) 4月1日~11月30日、毎日
TEL:0748-32-2333 FAX:0748-32-2333
http://www.maruyama-s.net/
*手こぎ船
近江八幡観光パスポート(1000円)にて300円割り引き
寒い時期は半纏を貸して頂けるようです。
■近江八幡和船観光協同組合
時間 10:00~、15:00~ (1日2回) 4月1日~11月30日、毎日
TEL:0748-32-2564 FAX:0748-32-2777
http://www.suigou-meguri.com/
*手こぎ船
近江八幡観光パスポート(1000円)にて300円割り引き
有名な桜と菜の花が咲く水路を通るのは、こちらの航路だけ、とのこと。
料 金 各社とも 大人 2,100円 小人 1,050円(消費税込み)
情報は乗り合い船(定期船)。一人から乗せていただけます。
貸切船は要予約。人数によっては、貸切にするほうがお得になることもあります。
詳しくはHP、TEL等で直接ご確認下さい。
手こぎ船とエンジン船がありますが、
手こぎは昔ながらの情緒。そしてゆったりとした気分が味わえます。
エンジン船は早いため、遠くの方まで行け、様々な水郷が楽しめるようです。
安土町でも水郷めぐりが楽しめるようです。期間限定、要予約です。
■西の湖水郷めぐり
安土町観光案内所
TEL&FAX:0748-46-4234
http://www.azuchi-shiga.com/2007-4.htm
それぞれにいいところがあり、観光の時間、好みで選ぶのがいいようです。
多くの船が集う大きな内湖を後にして、さらに水路を進んでいきます。
船の進む向きが変わっていき、追い風となって、やっと船頭さんもほっとできる瞬間です。
日によって、風向きは異なりますが、いずれにせよ、向かい風、追い風は体験することになるようです。
右手に八幡山が見えてきます。。
この水路は嫁入り水道と呼ばれ、花嫁さんが、船に乗ってこの水路を通って行ったそうです。
八幡山の景色がゆっくりと流れて行きます。
この水路のすぐ近くを、国道8号線方面からびわこ方面に抜ける道路が通っています。
いつもは車で駆け抜けてしまう風景。
同じ景色でも、見る高さ、スピードで随分と変わるものです。
ちなみにこちらの船、日本一遅い乗り物と言われているそうです。
水郷めぐりも終盤です。
ここで船頭さん大募集?
現在、こちらの会社の船頭さんの平均年齢は70歳代なのだとか。
担当してくださった船頭さんは、60代後半、まだまだ若造なのだそうです。
毎日船をこぎ、一週間も働けばダイエットに。
お客さんとおしゃべりをし、呆け防止に。
その上に収入も得られ。。。

いいことづくめだそうです。
皆さんも、いかがでしょうか?

最後、山の陰となって少し薄暗くなった景色をバックに、
船頭さんが琵琶湖周航の歌を穏やかに歌ってくださいました。
小さな船の中、人と人の触れ合いを感じ、人と自然の近さを感じ…。
心がほっとする、小さな船旅でした

※情報は2007年4月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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近江八幡和船観光協同組合
★住所 〒523-0806 滋賀県 近江八幡市北之庄町
〒523-0821 滋賀県 近江八幡市多賀町(事務所)
★電話 0748-32-2564
★FAX 0748-32-2777
★HP http://www.suigou-meguri.com/
★地図

Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│近江八幡