2009年02月26日
ザゼンソウ群生地
梅や桃など、春を告げる花はたくさんありますが
湖西で早春の風物詩といえば「座禅草(ザゼンソウ)」。
その名の通り、開花すると僧侶が座禅を組んでいるように見える
サトイモ科の多年草植物です。
今津町弘川にある「ザゼンソウ群生地」は、国内自生地の南限といわれ
饗庭野の伏線水がつくりだした自然の傑作です。
毎年、見ごろを迎える2月下旬から3月にかけては多くの見物客でにぎわいます。
開花状況はHPにて随時公開されています。 → こちら
2月28日(土)には「ザゼンソウシンポジウム」、また
3月1日(日)には「ザゼンソウウォーク&ザゼンソウまつり」も開催。
※くわしくは文末、もしくはHPにて
JR近江今津の駅からはバスも出ていて、駅構内にあるレンタサイクルもおすすめ。
「小浜」行きバスで約7分「ざぜん草前」下車、徒歩約3分。
自転車なら15分程度で、歩いても約30分ほどの道のりです。駐車場もあります。
そばまで行ってみると、意外と住宅街のなかにあることに驚きます。
木立に囲まれた湿地には、平日にもかかわらずたくさんの見物客が訪れていました。
こちらがザゼンソウ。仏像の光背に似て、仏炎に包まれたような花の姿。
いま中村勘太郎主演で僧・道元を描いた映画『禅 ZEN』が話題になっていますが
山中に静かに咲くこの花も、どこか求道者のような趣きがあるかのよう。
寒い年には雪を割って芽を出すようすが見られるそうですが
今年は湿地の水も温み、比較的早くから開花しているそう。
本日(2009年2月26日現在)の開花のようす。
この珍しい群生地は昭和56年に地元の中学生が理科の観察時に発見したもの。
以来、大切に保護され少しずつ数を増やしてきたそうです。
昭和61年には環境庁「自然環境保全基礎調査」の特定植物群落に選定され
その後、滋賀県自然環境保全条例の「緑化環境保全地域」に指定されています。
大きさは大人の手のひらよりも、さらに大ぶり。横やうしろから見ると
まるで卵を温めるかのようにこんもり丸くなっているのがわかります。
ザゼンソウが珍しいのは、実は姿かたちだけではありません。
なんと、花を咲かせるとき発熱するんです。
発熱は肉穂花序(にくすいかじょ)という部分で起こり、その温度は
30度近くにまで達することもあるんだとか。
外気温がマイナスに下がっても、肉穂花序は25度近くに保たれていて
雪のなかでいちばんに頭をのぞかせるのもそのため。
珍しい花を前に、カメラをかまえる人や絵筆を取る人も。
周囲は竹林になっていて、日々かわる開花のようすを楽しみに訪れているご近所の人もいました。
近くには臨時の売店が設けられ、今津の名物になりつつある「ざぜん草最中」や
「ざせん草せんべい」、湖国ならではの湖魚なども売られていました。
とくに「ざぜん草最中」は、訪れた人のほとんどが手にして帰る人気ぶり。
近くの「大阪屋」「昭月菓舗」「二葉屋菓舗」「みのりや」などでも売られています。
次週うましが日記では「昭月菓舗」さんに詳しくご紹介いただいています。お楽しみに!
帰りの道すがら、ふと気付くとまちのマンホールも「ザゼンソウ」でした!
まちのシンボルになっているんですね。
まだまだ周囲の山は雪化粧。湖国のなかでもひときわ寒い今津だからこそ
ザゼンソウが届けるひと足早い春が心待ちにされるのかもしれませんね。
<見学の際は、必ずマナーをまもりましょう>
次の年に多くの花を咲かせるために、湿地の中へは立ち入らないでください。
植物の採取は一切禁止。ごみは持ち帰りましょう。
また、周辺は住宅地のため、路上駐車などはやめましょう。
『第2回 ザゼンソウシンポジウム 発熱植物ザゼンソウの魅力』
と き:2009年2月28日(土) 午後1時~4時30分
ところ :今津宮の森コミュニティセンター
参加費:500円(保険料・資料代)
募 集:50人(要予約)
『ザゼンソウウォーク』
と き:2009年3月1日(日) 午前10時10分~午後4時
ところ :JR湖西線 近江今津駅集合
(いまづ自然観察クラブによるざぜん草や水鳥の観察、琵琶湖周航の歌や
ヴォーリズ建築など今津の歴史と自然に触れる催し)
参加費 :1500円
申込み :先着100人(要予約)
『ザゼンソウまつり』
と き:2009年3月1日(日)午前10時10分~午後4時
ところ :高島市今津町弘川(座禅草群生地入口付近)
各問い合わせは、下記の(社)びわ湖高島観光協会・今津支所(電話0740-22-2108)
※情報は2009年2月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
*************************************
ザゼンソウ群生地
★住所 高島市今津町弘川
★電話 (社)びわ湖高島観光協会・今津支所
0740-22-2108
★見ごろ 2月下旬ごろ~3月にかけて
★HP http://www.city.takashima.shiga.jp
★地図 地図はこちら
湖西で早春の風物詩といえば「座禅草(ザゼンソウ)」。
その名の通り、開花すると僧侶が座禅を組んでいるように見える
サトイモ科の多年草植物です。
今津町弘川にある「ザゼンソウ群生地」は、国内自生地の南限といわれ
饗庭野の伏線水がつくりだした自然の傑作です。
毎年、見ごろを迎える2月下旬から3月にかけては多くの見物客でにぎわいます。
開花状況はHPにて随時公開されています。 → こちら
2月28日(土)には「ザゼンソウシンポジウム」、また
3月1日(日)には「ザゼンソウウォーク&ザゼンソウまつり」も開催。
※くわしくは文末、もしくはHPにて
JR近江今津の駅からはバスも出ていて、駅構内にあるレンタサイクルもおすすめ。
「小浜」行きバスで約7分「ざぜん草前」下車、徒歩約3分。
自転車なら15分程度で、歩いても約30分ほどの道のりです。駐車場もあります。
そばまで行ってみると、意外と住宅街のなかにあることに驚きます。
木立に囲まれた湿地には、平日にもかかわらずたくさんの見物客が訪れていました。
こちらがザゼンソウ。仏像の光背に似て、仏炎に包まれたような花の姿。
いま中村勘太郎主演で僧・道元を描いた映画『禅 ZEN』が話題になっていますが
山中に静かに咲くこの花も、どこか求道者のような趣きがあるかのよう。
寒い年には雪を割って芽を出すようすが見られるそうですが
今年は湿地の水も温み、比較的早くから開花しているそう。
本日(2009年2月26日現在)の開花のようす。
この珍しい群生地は昭和56年に地元の中学生が理科の観察時に発見したもの。
以来、大切に保護され少しずつ数を増やしてきたそうです。
昭和61年には環境庁「自然環境保全基礎調査」の特定植物群落に選定され
その後、滋賀県自然環境保全条例の「緑化環境保全地域」に指定されています。
大きさは大人の手のひらよりも、さらに大ぶり。横やうしろから見ると
まるで卵を温めるかのようにこんもり丸くなっているのがわかります。
ザゼンソウが珍しいのは、実は姿かたちだけではありません。
なんと、花を咲かせるとき発熱するんです。
発熱は肉穂花序(にくすいかじょ)という部分で起こり、その温度は
30度近くにまで達することもあるんだとか。
外気温がマイナスに下がっても、肉穂花序は25度近くに保たれていて
雪のなかでいちばんに頭をのぞかせるのもそのため。
珍しい花を前に、カメラをかまえる人や絵筆を取る人も。
周囲は竹林になっていて、日々かわる開花のようすを楽しみに訪れているご近所の人もいました。
近くには臨時の売店が設けられ、今津の名物になりつつある「ざぜん草最中」や
「ざせん草せんべい」、湖国ならではの湖魚なども売られていました。
とくに「ざぜん草最中」は、訪れた人のほとんどが手にして帰る人気ぶり。
近くの「大阪屋」「昭月菓舗」「二葉屋菓舗」「みのりや」などでも売られています。
次週うましが日記では「昭月菓舗」さんに詳しくご紹介いただいています。お楽しみに!
帰りの道すがら、ふと気付くとまちのマンホールも「ザゼンソウ」でした!
まちのシンボルになっているんですね。
まだまだ周囲の山は雪化粧。湖国のなかでもひときわ寒い今津だからこそ
ザゼンソウが届けるひと足早い春が心待ちにされるのかもしれませんね。
<見学の際は、必ずマナーをまもりましょう>
次の年に多くの花を咲かせるために、湿地の中へは立ち入らないでください。
植物の採取は一切禁止。ごみは持ち帰りましょう。
また、周辺は住宅地のため、路上駐車などはやめましょう。
『第2回 ザゼンソウシンポジウム 発熱植物ザゼンソウの魅力』
と き:2009年2月28日(土) 午後1時~4時30分
ところ :今津宮の森コミュニティセンター
参加費:500円(保険料・資料代)
募 集:50人(要予約)
『ザゼンソウウォーク』
と き:2009年3月1日(日) 午前10時10分~午後4時
ところ :JR湖西線 近江今津駅集合
(いまづ自然観察クラブによるざぜん草や水鳥の観察、琵琶湖周航の歌や
ヴォーリズ建築など今津の歴史と自然に触れる催し)
参加費 :1500円
申込み :先着100人(要予約)
『ザゼンソウまつり』
と き:2009年3月1日(日)午前10時10分~午後4時
ところ :高島市今津町弘川(座禅草群生地入口付近)
各問い合わせは、下記の(社)びわ湖高島観光協会・今津支所(電話0740-22-2108)
※情報は2009年2月現在。詳しくは直接お問い合わせください。
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ザゼンソウ群生地
★住所 高島市今津町弘川
★電話 (社)びわ湖高島観光協会・今津支所
0740-22-2108
★見ごろ 2月下旬ごろ~3月にかけて
★HP http://www.city.takashima.shiga.jp
★地図 地図はこちら
Posted by しがまにあスタッフ at 20:00
│高島