2007年09月27日

大津祭曳山展示館

湖国三大祭のひとつ「大津祭」が間近に迫ってまいりました。
お祭りが行われるのは、体育の日の前々日が宵宮、前日が本祭。
今年は10月6日(土)が宵宮、7日(日)が本祭です。

今回はそれに先駆けて、お祭りを倍楽しむための情報を
「大津祭曳山展示館」に出かけて調べてきました。
生粋の大津っ子、スタッフのふみさーがレポートします!



大津祭の舞台になるのは浜大津港近く、古い町並みが残る界隈。
その丸屋町商店街のなかに展示館があります。


曳山のレリーフが目印

入館は無料。曳山の展示はもちろん、地域の文化教室にも開放されていて
ちょっと一休み、とご近所さんが気軽に立ち寄ることも。
お祭りのことだけでなく、観光拠点としても利用する人も多いとか。


なかに入ると、吹き抜けの空間にそびえる曳山。
間近に見るとやっぱり大きいものですね。



本来、曳山は9月末の山建てまで町内の山蔵に
収蔵されていて、目に出来るのは年に一度。
それでは祭の良さを知ってもらう機会が少ない!と、
原寸大の複製を制作し展示したのが同館。

その迫力を伝えようと、曳山の横には大津の街並みも再現されています。


1階には大津の四季や祭をわかりやすく紹介したパネルが展示され、お祭り気分も満載!



館内は大津の町家風になっていて、
巨大なマルチスライドでは宵宮と曳山巡行のようすを投影。



ビデオブースでは、あまり知られていない裏方の苦労や準備の手順が詳しく紹介され
打つ合わせやくじ取り式、お囃子の練習、山建てや曳きぞめなど
町の人々が連綿と受け継いできた祭のしきたりや行事を知ることができます。



家の戸口に掲げられる白い「御幣」。これがあるところでは
「所望」と呼ばれるからくりが披露され、大津祭の大きな見所のひとつ。
祭の当日には27箇所でからくりを見ることができ、
展示館前も人気のスポットのひとつ。

お囃子にあわせたからくりが終わると、曳山から粽がまかれます。
昔ながらの光景ですが、いまも粽まきを続けている祭は数少ないんだとか。


2階に上がるとそれぞれの曳山を紹介するパネルが並びます。

マルチパネルは2階から見るのがベスト。

大津祭の曳山例祭は全国的にもかなり早い江戸初頭に創始され
現存する13基の曳山のすべてが江戸中期までに完成されたといわれています。

曳山の元祖と言い伝えられているのは「西行桜狸山」。
その昔、祭礼の折に塩売治兵衛という人が四宮馬場で狸の面をかぶって踊ったところ
たいそうな評判で、翌々年からは町内で竹屋台を作って治兵衛を載せ、担ぎ歩きました。
その後、治兵衛が年老いたため、代わりに腹鼓を打つ糸からくりの狸を載せたことが
やがて曳山とからくり人形になっていったそうです。


各曳山のからくりは大津の町人たちがまちの威信をかけて競い合ったこともあり
一流の細工師による精巧なつくりで日本芸能史上においても注目される一品ぞろい。
題材は中国の故事や能・狂言から取り入れられ、文化水準の高さを物語っています。


2階の展示室では、13基の山の装飾品が交代で展示され、現在は「龍門滝山」のもの。


左は幕押(まくおさえ)で、前後左右の胴幕の上に飾られるもので、
こちらの図案は中国の農耕のようす。左は滝登りで有名な鯉のからくり。
まるで生きているような動きは、曳山の下床から人が操作しているんだそう。


龍門滝山の欄間


こちらは宵宮用の見送幕。この山の本祭用の見送りは16世紀ベルギー製の毛綴織で
ギリシャの詩人ホメロスの叙事詩「イリアッド」を題材にした国の重要文化財。



先ほど下から見上げていた西王母山。2階からだとからくりがよく見えます。
ボタンを押すと・・・


大桃のなかから唐子衣装の童子が現れ、お辞儀をしながら右へ、左へ。


くるりと身を翻すと、元来た枝を戻りはじめ、桃は再びパカリ!と閉じてしまいました。


このほか映像ブースでは、13基すべてのからくりを見ることができます。
お祭りへ出かける前にお目当ての曳山を見つけにいくのもいいかも。


館内では現在、大津各所で開催中の「大津まちなか食と灯りの祭」
作品も展示されていました。



大津祭のオリジナルグッズともいえる、
各曳山の粽や手拭い、祭扇子が買えるのもここの魅力。


縁起たぬきのストラップ(300円)も人気。




左は大津祭曳山連盟の粽と手拭い。右は西行桜狸山の手拭い(各300円)。


お祭りの詳細がわかるガイドブック(300円)もおすすめです。

展示館は宵宮当日は夜9:00まで開館。本祭の際も毎年多くの人でにぎわいます。



まちへ出ると、商店街はそろそろお祭り一色。


なかなかの力作ぞろいです。


展示館のすぐそばにある御菓子司「鶴里堂」さんでは
大津祭にちなんだ御菓子を買うこともできます。


「祭菓子十三題」は、十三の曳山にちなんだ生菓子(予約制)。


お囃子煎餅は6包箱入り735円。


もちこめを蒸してつき、一方には味噌を、もう一方にはキビ粉を加えて
焼き上げたふやき煎餅です。
醤油砂糖、白砂糖が刷毛引きされていて、香ばしさは抜群。
お祭りのお土産におすすめです。
(お店の詳しい紹介は「ウマしが日記」10月9日掲載予定)


動く美術館とも言われる大津祭の曳山。
地元大津市民でも、知っているようで知らなかった魅力が満載です。
宵宮、本祭の両日の見物をぜひおすすめします。



■大津祭
 日程:2007年10月6日(土)宵宮、10月7日(日)本祭
 時間:宵宮・夕刻~21:00 本祭・9:00~17:00
 ※9月30日(日)山建ては8:30~15:00

■大津祭 宵々山フェスティバル
 日時:2007年10月5日(金)17:00~21:00
 会場:大津祭曳山展示館および丸屋町商店街
 内容:西王母山の展示とお囃子、大道芸、クラシックとお囃子の共演、出店ほか

■写真展「昭和36年の大津祭」 期間:2007年9月24日(祝)~10月20日(日)
 会場:大津祭曳山展示館2F



※情報は2007年9月現在。詳しくは直接お問い合わせください。

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大津祭曳山展示館
★住所 大津市中央一丁目2-27(丸屋街商店街内)
★電話 077―521-1013
★開館 10:00~18:30
★休館 月曜(祝日を除く)、祝日の翌日、年末年始
★HP  http://www.otsu-matsuri.jp/museum.html
★地図 地図はこちら



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