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しがまにあ

2009年06月25日

全長寺のあじさい

「あじさい」といえば、滋賀・京都あたりではそろそろ盛りも終わるころ。
そのなかで、まさにこれから見ごろを迎えるのが湖北・余呉の「全長寺」。

ここの開花時期は6月中旬から7月中旬まで。
遅い湖北の初夏を楽しもうと、毎年多くの人が訪れます。

こちらは例年のようす。

(写真:びわこビジターズビューロー提供)


今年は少し開花が遅れているそうで
下の写真は6月23日現在の花のようすです。


山と田に囲まれたこのお寺では、境内に広大な休耕田があり
それを活用しようと26代目である現ご住職があじさいの植栽を始められたのだとか。



いまではおよそ50種類1000株のあじさいが
本堂を取り囲むようにとりどりの色を楽しませてくれます。


また、足を運んでみて驚いたのが境内の湿地で菖蒲が盛りを迎えていたこと。



湖南に住む私としては、もうとっくに見ごろは過ぎていると思っていました。
湖の北と南ではこんなにも気候が違うんですね。


お寺があるのはJR余呉駅から歩いて約35分のところ。余呉湖の北の池原集落です。



参道の横にもずらりとあじさいの株が植えられ、これから咲こうというところ。

山門の脇には白いアジサイが植わっていました。



堂々たる風格の高い屋根がひときわ目を引く本堂。


急こう配なのは昔、茅葺屋根だったころのなごりとか。
玄関・位牌堂(開山堂)とともに県の重要文化財に指定されています。


当寺の起源は室町時代の文明元年(1469年)。
僧・全長が阿弥陀如来を本尊とする浄土宗の一宇を開き
「全長坊」と称したのがはじまりです。

その全長が亡くなる前に禅門に帰依し、
その全長の意志を受けた頤正全養(いしょうぜんよう)が
全長坊を曹洞宗に転じたことが開山となります。

現在の地に移ったのは江戸期に入った寛永2年(1626年)。
門前の杉の老木は当時のものと伝えられ、樹齢はおよそ400年。


老杉の根方にも植えられたあじさい。


またここは前号でもご紹介した賎ケ岳の古戦場に近く、
すぐそばにある北方林谷の砦跡は、柴田勝家の身代わりとなった
毛受(めんじょう)兄弟が壮絶な戦いのうちに討死した地。

全長寺は古くからその毛受兄弟の菩提寺であり、また合戦破れた武士たちの
供養を続けてきたお寺でもあるのです。


本堂に入ると、高い天井に身がひきしまるよう。



床板はうぐいす張り。天井には二基の籠も備えつけられていました。


こちらが御本尊の釈迦三尊。



釈迦如来を中央に、文殊菩薩、普賢菩薩を脇仏としています。
(以下、寺仏については許可をいただいて撮影しています)


禅宗のお寺なので、本尊の脇に鎮座するのは達磨大師(左)と伽藍神(右)。




御本尊の上を飾る天井は珍しい「絵天井」。五百羅漢さんも並んでいました。




位牌堂に中央に鎮座するのは
開山の祖である頤正全養(いしょうぜんよう)。



ちなみに右側は日本の曹洞宗の祖・道元。今年、映画『禅』が話題になりましたよね。


本堂の奥へ進むと、そこに飾られていたのは巨大な「だるま絵」。



まわりの建具と比べると、その大きさがわかっていただけると思います。
120年ほど前、帰化僧によって中国から持ち込まれたのではないかと伝わっているそう。


本堂を出て、観音堂へ。

ここにおさめられているのが、霊験あらたかと伝わる「馬頭観音菩薩像」。



もとは池原村別所山上にあった天台宗万福寺の本尊で
寺は戦国時代に焼失。慶長のころに再建されたものの明治は寺院が老朽化し
この本尊だけが全長寺に移されてきたもの。

彩色の美しい寄木の木造で、頭上は馬頭と二つの側面をもち、
焔髪忿怒の相で六臂の立像です。
俊足で諸悪を打ち払い人々の願望を素早くかなえるといわれ、
交通の守護神としても古くから信仰されてきました。


湖北地方一体にはこうした観音像が数多く伝わっていて
季節ごとに「観音めぐり」の定期観光バスなども企画されています。
全長寺は秋のコースに組まれており、こちらもぜひ利用してみたいところ。


いまも数々の法要が執り行われる全長寺では
斎堂に大きなかまどが残っていました。もちろん現役!




あじさいの花に彩られたこの季節。

湖北の遅い初夏を楽しみに出かけてみませんか。







※情報は2009年6月現在。詳しくは直接お問い合わせください。






*************************************
あじさいとだるま寺 
曹洞宗久沢山 全長寺
★住所  伊香郡余呉町池原
★電話  0749-86-2001
★HP   http://www.e-kohoku.net/zenchoji/
★地図  地図はこちら



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先週の金曜日から昨年に引き続き、「紫陽花見物ウィーク」と称して利用者さんと一緒に余呉町は池原にある全長寺さんへ出かけた。今年は空梅雨で、初日と二日目は晴天に恵まれた。今日...
「紫陽花見物ウィーク」の巻【おたっしゃな日々…】at 2009年06月29日 23:44
今朝、
ちょと余呉町方面に行く機会があったので
ふと
アジサイ寺として昨今有名だという
全長寺さんへと、寄り道してみました。




わあ~……色とりどり♪(>_<)v


少し...
全長寺・紫陽花の咲く頃に。(滋賀県伊香郡余呉町)【□■ 極私的湖北通信Ⅱ ■□】at 2009年07月17日 11:58
この記事へのコメント
昨日デイサービスの利用者さんと行ってきましたが、今年は少雨の影響もあってか残念ながら不作ですね。

参道の脇が一番きれいです。

昨年までは布袋さんの石像があったのが、今年は七福神全て勢揃いしています。七福神めぐりも一興かと…。毘沙門天だけ離れた所に設置してあります(^v^)
Posted by 白うさぎ at 2009年06月27日 15:33
白うさぎさま
コメントありがとうございます!
ご住職も残念ながら今年は花が少ないとおっしゃっていましたが
それでも広々とした田園風景のなか、
幾種類ものあじさいが楽しめる全長寺さんはすてきなところですね。
老杉とあじさいを背景におだやかな笑顔でたたずんでらっしゃる
寿老人がとっても印象的でした。
Posted by ふみさー at 2009年06月30日 10:02
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滋賀在住の“シガサク”スタッフ、 
ふみさー、初雫、キョチ、Yucco、れお、木下帆奈 の6人が、
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